月別アーカイブ: 2015年8月

「遷都信濃国 vol.28」

最近は日本各地で鹿が増えすぎてしまい、さまざまな被害が出ています。
かといって増えた鹿の命をただ奪うだけでは申し訳ないですし、鹿の肉には鉄分が豊富に含まれているため、丹波から新鮮な鹿肉を送っていただきました。
それで、鹿肉を食する前に諏訪大社へ行き「鹿食之免(かじきのめん)」と「鹿食箸(かじきばし)」を買い求めてきたわけです。
「鹿食之免」とは鹿肉を食するための免罪符でして、これで鹿肉をいただく許可を得たことになる………といったシロモノなんです。

鎌倉時代、幕府は仏教の教えにより「獣を食べてはならない」との御触れを出しました。
しかし諏訪の地は特別にそれが許されていて、諏訪大社は「鹿食之免」を配布するだけでなく、販売して利益を得ていたんです。
どうして幕府は諏訪大社だけにそのような許可を与えたのでしょう?

続きを読む

「遷都信濃国 vol.27」

壬申の乱で天武天皇に協力したのは諏訪の金刺氏。金刺氏は諏訪大社下社(春宮・秋宮)の大祝(おおはふり)です。
一方で諏訪大社上社(前宮・本宮)の大祝は諏訪氏で、金刺氏とは敵対関係でもあると申しました。
そして金刺氏を滅ぼしたのは諏訪氏(の一部)であるとも。

「遷都信濃国」の性質上、天武天皇に協力した金刺氏に肩入れする方向で古代史をひもとく内容になりそうなものですが、そう単純な話ではございません。
そもそも上社の諏訪氏と下社の金刺氏は元々が同族のようで、諏訪の地へ進出する以前は伊那谷の、現在の飯田市あたりを本拠地としていたようです。
ちょうどその時期、飯田市界隈に前方後円墳が24基も造られていて、朝廷にとって何か利益になるモノを持っていたからこそ古墳造営を許可されたのでしょう。

続きを読む

「遷都信濃国 vol.26」

だんだん天武天皇から遠ざかっているような気もしますけど、諏訪の歴史を判らずして信濃への陪都は理解できなさそうなので、しばらくは諏訪を再考します。

縄文時代の中期、日本でもっとも人口が多かったのは諏訪湖を中心とした地域だったそうです。
特に諏訪湖北側の蓼科山麓には当時の集落跡や遺跡が次から次へとわんさか見つかっていて、標高1700~1800メートルの山の中腹や山頂付近にも大勢が暮らしていました。
縄文中期は温暖な気候だったのでしょうか?
いえいえ、そんなことはなく、寒かったらしいです。
ではナゼ人々は山の中へ中へと移動したのでしょうか?

続きを読む

「整体教室in福井県鯖江市」

福井教室の第1回目8月23日は夏休み中の日曜日のため、翌日24日(月)に補習日を設けました。
会場は鯖江市内の予定です。
教室の内容につきましては「数霊屋総本家」の[骨の妙味]コーナーや、イベントインフォメーションに他の教室の案内で詳しく出ていますので、そちらをご覧ください。

☆福井教室の日程。
第1回目:8月23日(日)
※第1回目補習日:8月24日(月)
第2回目:9月13日(日)
第3回目:10月4日(日)
第4回目:11月1日(日)
第5回目:11月29日(日)
※前半は3週間おき、後半は4週間おきです。
続きを読む

「ニュートリノを捕まえろ! part2」

ニュートリノは物質世界と意識世界の双方とに相互作用するのか?

その前に温度についてのお話でしたね。
高温には限度がなく、岐阜県土岐市の「核融合科学研究所」では電子温度が2億度を超したといったところでpart1は終わったんでした。
(※8月4日の事故は実験による事故ではなく、工事屋さんの事故でした)
核融合科学研究所では地上にミニ太陽を作るための実験をしているため、研究者たちは太陽のプロです。
人類の中で太陽についてをもっともよく知る頭脳集団でもありますので、いろいろと質問したついでにこんなことも聞いてみました。
「ほんのわずかでも、太陽の温度が25度とか27度の可能性ってあるんですか?」

続きを読む

「ニュートリノを捕まえろ! part1」

太陽内部で水素の原子核(=それは陽子)が起こす核融合によって発生するニュートリノを太陽ニュートリノと呼びます。
地球には太陽ニュートリノが1c㎡あたり(1㎝四方なので角砂糖の1面と同じぐらいの面積)、毎秒660億個も飛んできてそのまま通過していると考えられています。
もちろん夜でも太陽ニュートリノは地面の反対側から飛んできて、地球の最大幅さえ0.043秒程度で突き抜けて、ついでに寝てる人の身体も下から難なく通過して宇宙へ飛び去ります。
なので、身体全体で考えると太陽に対しての姿勢にもよりますが、毎秒毎秒150兆~300兆個ぐらいのニュートリノが人を通過していることになります。
ちなみにニュートリノは食べられません。

続きを読む