イスタンブール part1“メドゥーサ”

女神が封じられているのは日本だけではない。
昨年9月の秋分に、トルコのタガーマハラン(高天ヶ原)にて、封じられていたキュベレー(アルテミス)への神事を執りおこなうも、まだ足りず。

帰国してからもずっと気にかかっている女神の汚名を晴らさねば、治まらないのかイスタンブール?

祟る神ぞと嫌われて

忌むべき神ぞと押し込められて

長き時空を彷徨(さまよ)いた

女神のどれだけ多きかを

知りておるかや人々よ

美しき

女神でありたメドゥーサも

蛇神とされて蔑(さげす)まれ

いかなる仕打ちか切なきぞ

………………(続く)

イスタンブール旧市街の地下宮殿には、巨大な石柱に押さえつけられたメドゥーサがいる。
横倒しにされた顔、逆さにされた顔を石柱に踏みにじられているのだ。

髪をヘビにされ、お土産でよく見かける魔除けの目ダマはメドゥーサの目らしい。
魔を祓うほどメドゥーサは醜くおぞましいことにされているのだ。

戸隠では“貴女もみじ”が“鬼女もみじ”にされたように、
トルコでは“美しきメドゥーサ”が“醜きメドゥーサ”にされている。

トルコの国番号「90」と日本の国番号「81」が合わさってこそ“タカマガハラ”の「171」。
そして“天地大神祭”の「171」。

メドゥーサに詫びるんだ、トルコの民よ。
そして、かつてトルコに暮らしていたであろう日之本の民も。