よく聞かれる質問の答え その2

宇宙には太陽系以外の星は存在しないと聞きました。本当ですか?

はぁ、引力が無いとか太陽系以外は無いのかとか、どうしてこんな質問を頻繁に受けるのでしょうかねぇ。

実は、宇宙には太陽と地球と月しか無いらしいですけど、そうなんですか?
なんていう質問もあって、困っちゃいます。

だったらマーズ・オデッセイやマーズ・リコネッサンス・オービターが地球へ送信してくれている火星の情報や鮮明な写真はどこのなの?

木星の大気中へ降下した探査機ガリレオは、いったいどこへ行きなさったんだろう?

「はやぶさ」がサンプルを採取してきたイトカワは何だったのでしょう?

なので太陽と地球と月しか無いってのは問題外ですが、太陽系しかないってのも…………

SETI(地球外知的生命体探査)では、物理学者がマジメな宇宙人探しをしています。
最近は予算不足なので、ヒューレット・パッカード社亡き後はマイクロソフト社のポール・アレン氏がスポンサーになっていますが、1420メガヘルツの波長を使って宇宙人を探しています。

太陽のように自ら光る星=恒星から適度の距離にある星で、地表に水が液体状態で存在できる領域を「ハビタブル・ゾーン」と呼びます。
生命体が誕生している可能性が高い領域のことです。

地球から約20光年の距離にあるグリーゼ581gなど、いくつかの星がハビタブル・ゾーンで発見されていますので、今後の観測が注目されているんですよ。

もし宇宙には太陽系以外の星が無いならば、天の川は宇宙に描かれた壁画でしょうか?

ハッブル望遠鏡から送られてくる美しい宇宙の姿はレンズのシミか汚れなのでしょうか?

そんなことはありません。
宇宙には太陽系を含む天の川銀河のような星の集団が約1000億個ほどあると考えられていて、今後10年で天文学は飛躍的な発展を遂げることが期待されています。

なので、宇宙には太陽系以外にもいっぱい星があります。

天の川銀河には約2000億個の星があり、そんな銀河が宇宙には約1000億個あって、それらはすべて恒星の数なので、恒星が平均10個の惑星(太陽にとっての地球や木星みたいな、自分のまわりを回る星)を持ち、惑星が平均5個の衛星(地球にとっての月)を持つと仮定して計算したら、だいたい10の24乗個の星が存在することになります。

10の24乗個を日本の数詞にすると“1抒(ジョ)”という単位になります。
(※ものすごく安易に考えた思いつきの計算なので、実際の星の数は判りません)

けど、10の24乗個って、お水をゴクゴクとふた口み口飲んだときの水分子H2Oの数にほぼ等しく、えー、ゴクゴクだけで宇宙の星と同じ数のH2Oを飲み込んでいるのか。

だったら、ビールをジョッキで4杯5杯飲んだら、H2Oの数は100抒個とか200抒個とか…………
すごいね。

ともかく、太陽系以外にも星はありまして、それを否定する人ってのはニュートンとアインシュタインとハッブルとチャンドラセカールとガモフとパールムッターとシュミットと…………世界中すべての物理学者や天文学者の頭脳を合わせたよりももっと賢いようなので、ますますご活躍ください。

それを宗教界に置き換えると
“私は、キリストと仏陀とマホメットと老子と孔子と達磨と空海と王仁三郎とダライ・ラマの悟りを合わせたよりも悟った”
って公言してるみたいで、おめでとうございます。
素晴らしすぎますので、そういったことは黙っててください。

次の質問は
アインシュタインの相対性理論は間違っているのですか?
です。
これもよく聞かれるので。

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