「小宮御柱祭り 第4弾 part2」

それでは階段登りです。階段は190段もありまして、ただでさえシンドイのにあのデカい御柱を、しかも威勢のいい氏子衆が20人ほど乗ったまま曳き上げるので正気の沙汰とは思えませんでしょ。
さらにですよ、明るいうちは曳かないんです。夜になり暗くなってからちょうちんに灯りをともし、幻想的な中で曳き上げます。
昼間に時間があっても夜まで待つため、諏訪の氏子には”合理的に”だとか”効率よく”といった考えはありません。あるのは”見せ場”だけで、そのために命を懸けてるんです。
見てください。これが夜間曳行する190段の階段を下から見上げたところです。(写真1)ここを人力だけで曳き上げようとは思いませんよね、フツーは。けど諏訪人は思っちゃうんですよ。

手長神社の宮司は同じ町内にある八剱神社の宮坂宮司さんが兼任されていますが、八剱神社は冬に諏訪湖が凍結してできる”御神渡り(おみわたり)”を、それが御神渡りとして認定してもいいのか、それともただのヒビ割れかを判断する唯一の神社です。諏訪大社じゃないんですね、そのお役目は。
宮司さんに挨拶して、氏子さんが首にかけている木製の”手長神社御柱お守り”をいただきました。ありがとうございました。宮司の写真はpart3で紹介します。
八剱神社も夜間曳行があり、御柱祭りの日程も手長神社と同じなのため、宮司は息つく暇もないようでした。
そういえば宮坂宮司とは10月9~10日におこなわれる岡谷市川岸地区の熊野神社の小宮御柱祭りでもご一緒させていただくので、そちらも楽しみです。何しろ川岸の熊野神社は諏訪大社のルパン三世笠原大総代の地区ですから。

さて階段登りですが、190段を一気に曳き上げるのはとても無理なので、途中で何度も何度も止まってしまいます。
通常の曳行ならば御柱がストップしている時間は子綱から手をはなして休めますが、階段の途中では手が離せません。離したらそのまま落ちてしまい、”階段登り”のはずが”階段落とし”になってしまいますので。
なので指はチギレそうだし写真は撮れないしトイレにも行けない状況ですが、格闘すること1時間30分、見事に一之御柱は手長神社境内に曳きつけられました。

☆写真1:190段の階段を下から見上げるとこうなります。一之御柱以外はさらに上まで曳くため、柱によっては250段ほどを登ることになるそうです。

☆写真2:自分たちの曳行は撮影できませんでしたが、三之御柱が登ってきたので見物。この後に登った四之御柱は、境内に曳きつけたのが夜中の12時をまわっていたのだとか。

☆写真3:夜間曳行の醍醐味である幻想的な中で160段の急坂を登りきり、あとはゆるやかな30段を残すのみの三之御柱。
しかし三之御柱はこの後も別の階段や急坂が残っています。あぁ恐ろしかことですたい。

2016/ 9/27  0:19

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2016/ 9/27 14:16

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