「小宮御柱祭り 第9弾」

♪奥山のぉ~大木ぅ~
里にぃ~下りぃて~
神と~なる~ヨイサッ
ヤ~レヨ~イサッ

底冷えがする山の中腹に木遣りがこだまして4本の御柱が動き出しました。この地区はラッパ隊を入れず木遣りだけで昔ながらの曳行を継承しているため、あたりに響く木遣りが森に溶け込み、古き時代を想わせる雰囲気がとても心地よかったです。
今年最後になるであろう小宮御柱祭り参加するため、岡谷インターを降りてほんの3分、岡谷市長地(おさち)の出早(いずはや)地区にある大山祇神社・金山彦神社に来ました。
両社はともに山の神として並んで祀られており、社というより祠(ほこら)なんですが、祠にしては立派な御柱を建てるため、隣の地区の大総代ルパン三世笠原親分からこの地区の大総代さんを紹介していただいたわけです。

高台から見下ろす諏訪湖はとても神々しく、映画「君の名は」に出てくる湖とよく似てはいますが、諏訪湖は上空から見ると前方後円墳のカタチをしています。
前回の下諏訪町熊野神社からも諏訪湖を見渡せまして、そこでは氏子さんに渡す子綱がビニール紐ではなく縄だったので、
“これ誰の縄?”
“あぁ、君の縄”
というクソおやじネタに優しい氏子さんが4人ぐらい笑ってくれました。大阪だと全員に無視されますけども。大阪はオヤジを甘やかすと調子に乗るから厳しいのだ。
それはともかく、今回の大山祇神社・金山彦神社の氏子さんたちが面白いのなんのって、これほどまでに小宮御柱を楽しむ地区は初めてでして、事あるごとにお神酒で乾杯を繰り返し、まさか木落としまで体験できるとは思ってもみませんでした。しかも2回も。

ラッパ隊が入らない地区の氏子さんはとにかく木遣りが上手で、木遣り隊じゃない氏子さんもフツーに木遣りを啼き、ついでにボクも啼かされましたけど、壺井八幡の苦い経験があるため練習しておいて良かった。
曳行開始にいきなり御柱の先頭に乗せていただきましたが、舗装してない山道なので乗りにくいし振動がガンガン伝わってお尻が痛かったですけど楽しかったです。

建て御柱が無事に終わり、その後も親睦会に誘っていただいたのでノコノコついて行くと相変わらず飲めや飲めやの波状攻撃を受けましたが、最後にすごいプレゼントをいただいてしまいました。
今年の5月、諏訪大社春宮に建てられた二之御柱の先端部分で、建て御柱をする前に切り落とされたこれ(写真1)です。
直径の最大が約40㎝、厚みが8㎝で重さが3、5㎏。
諏訪大社の印も捺されていて、「奥山の大木 里に下りて神となる」と木遣り歌が書かれています。まさかまさかのサプライズに大感激でした。
岡谷市長地の出早地区、大山祇神社・金山彦神社の氏子の皆様、本当にありがとうございました。
6年後は出早神社で皆様が担当するあのデカい一之御柱と三之御柱を一緒に曳かせていただくつもりでいますので、どうぞよろしくお願いいたします。

☆写真1:これがサプライズのプレゼント。4月の山出しでは氏子さんを乗せて木落とし坂を滑り落ちた春宮二之御柱の先端部分。
大社のお札や首にかける木札お守りと比べれば、その大きさが判りますでしょ。

☆写真2:二之御柱(三之御柱かも)はちょっと細くなりますが、何人もが乗ってミニ木落とし。御柱の向こうにいる子ども木遣り隊が啼いたら木落とし開始です。皆さんマジで楽しんでいました。

☆写真3:こうして見ると何とも微笑ましい建て御柱だこと。てっぺんに乗る氏子さんは御柱が建つまで柱の上でずーっと漫談して周りを笑わせていました。

2016/11/ 9 19:33

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2016/11/ 6 10:11

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2016/11/ 6 11:28

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