信濃国の二之宮”小野神社”でいよいよ御柱祭りに向けての準備が始まり、1月15日は御柱を曳くための綱を作る「綱縒(つなよ)り祭」に参加してきました。
名古屋でも雪が積もっているぐらいなので信濃は大雪かと思いきやそうでもなく、ただ気温がマイナス8度の寒空の下で始まった綱縒りは寒いのなんのって。最高気温も氷点下の中で7時間の作業。またひとつ御柱祭りに向けての氏子さんの苦労を体験できました。
用意してあったのは80メートルの長~い縄が132本。男綱(おづな)・女綱(めづな)にそれぞれ66本ずつを使います。
まず、22本ずつに束ねた縄を3列に並べ、それぞれを氏子さんが大勢でねじってねじって1本の綱にして、その3本を縒りあげることで御柱を曳く50メートルの元綱が完成しました。
22本の縄は大八車に使われていた車輪の3ヶ所に結びつけられ(写真1)、三又(みつまた)と呼ばれる器具で縒り具合を調整しながら(写真2)大勢でねじりつつ綱を縒っていきます。
この三又を支える力が不安定だったり角度が歪むと、3本の綱が均等に縒れずにデコボコした綱になってしまうため、三又を支える氏子さんの責任は重大です。
そしてさらに、縒られた綱を木槌で叩く(写真3)ことで美しい元綱の出来上がり。お見事でした。
写真4:縒られた元綱はこのようにまとめられ、長持ちのように氏子さんが担いで小野神社へ奉納。ボクも担がせていただきましたけども、とにかく重かったです。
写真5:ボクが参加した古町地区も男綱・女綱の2本を奉納。この元綱は3月の山出しと5月の里曳きで二之御柱に結ばれるため、今から曳行が楽しみです。
写真6:3月の山出しが始まるまでは神楽殿に安置。この日は一之御柱から四之御柱までの男綱・女綱合計8本の元綱が神楽殿に納められました。