信濃国二之宮小野神社 里曳き最終日

1月15日の綱縒り祭
3月25~26日の山出し
4月22日の遷座祭
5月3~5日の里曳き
年が明けてからの主だったオンバシラ行事にはすべて参加させていただきましたが、いよいよ最後の日を迎えました。
今日は四之御柱の曳行と建てオンバシラで、隣接する弥彦神社は昨日までに4本のオンバシラを境内に曳き入れていて、最終日の今日はそのすべての建てオンバシラをおこないます。
弥彦神社の一之御柱はこれまでないほどの立派なモミの大木で、諏訪大社の一之御柱と長さは同じ、太さも二之御柱並みの巨木です。
弥彦の一之御柱と四之御柱を建てる責任者は自称オンバシラバカの矢島さんたちなのでこれも見てみたいし、小野の四之御柱も曳きたいしで、名古屋のオンバシラバカは今日も忙しい。

「諏訪古事記 番外編その13」で紹介した”ふたつの太陽が十一面観音を照らす寺”、岡谷市の龍光山観音院の住職から連絡があり、今日は小野神社のオンバシラ祭りに参加するとのことで、朝7時30分ごろ境内で落ち合いました。
諏訪大社の大きなオンベを持ってさっそうと登場した住職は岡谷市の木遣り保存会のハッピを羽織っておられ、住職は木遣り隊だったんですか。

ボクたちの法被はかなり目立っているようでして、観光客から「あいつら、どこへ行ってもおるぞ。頭おかしいって」とささやかれたりして、ということは、お前もあちこちで参加しているんじゃねえかよ。仲間か。

さて、昨日建った二之御柱(写真1)は、改めて見上げたらこんなに美しかったです。小野神社は赤松をオンバシラにしまして、皮もむきません。けどこんなに輝いていました。

それで最終日なんですが、四之御柱は社殿の奥へ曳き入れるのにとても苦労しまして(写真2)、幅がわずか1メートルほどの石段曳き上げでオンバシラが地面に突き刺さってしまいました。
けど、追い掛け綱衆と梃子衆の見事なオンバシラさばきで難を乗り越えて、素晴らしい建てオンバシラ(写真3)になりました。

小野神社の氏子の皆様、いろいろとお世話になりました。
皆様とお会いできたこと、そして一緒に子綱を曳かせていただけたことを心より感謝しております。
特に古町の皆様、雪が降りしきる山出しの休憩でいただいた豚汁の美味しかったことったらありゃしません。
本当にお世話になりました。