ニュートリノ振動

お祝いのメッセージ、ありがとうございます。
スーパーカミオカンデの親衛隊長、μニュートリノ418です。多分「ニュートリノ振動」については何のことかサッパリでしょうが、テレビや新聞で“ニュートリノ”とか“スーパーカミオカンデ”が出てたからと、お祝いのメッセージをいただきました。
スーパーカミオカンデにニュートリノを撃ち込んでいるのが、5月に放射線漏れ事故を起こしたJ-PARCでして、夏の一般公開は中止になりましたが、年が明けて2月か3月には解放日が設けられる予定だそうです。

J-PARCからスーパーカミオカンデに撃ち込まれるニュートリノの数は、1日あたりで1728000000000000000個。
これは172京8000兆個です。
スピサイの参加者さんなら1、728×10の18乗個の表記でも大丈夫ですよね。これが一番判りやすいし、書くのにラクちんです。

それだけのミューニュートリノを茨城のごく浅い地中から、奥飛騨の地中1000メートルにあるスーパーカミオカンデに向けて撃ち込んでも、カミオカンデにまっすぐ届くのが数百億個で、検出できるのは1日に1個とか2個とか。

夏場は電気代が高いのでお休みしますけど、J-PARCの年間電気代はおよそ50億円で、何もかもケタがちがいますね。

で、茨城を出て0、001秒後にカミオカンデ内へ侵入したニュートリノは、水分子の水素か酸素の原子核にぶつかり、飛び出した電子が光速を越えた瞬間に発するチェレンコフ光を、カミオカンデ壁面に敷き詰めた光電子増倍管が検出して、それでやっとニュートリノの存在が確認できるわけです。

水中では光の速度が75%に落ちるから可能なんですね。
空気中の光速は毎秒30万㎞(正確には2億9979万2458メートル)進みますが、水中での光速は22、5万㎞におちます。
ですので、アインシュタインの相対性理論が破られたわけではありません。

そろそろ第3弾を考えているスーパーカミオカンデコレクションですが、第1弾・第2弾はこんな感じで、この夏は毎日これを着てます。

2013072208090000.jpg 2013072208120000.jpg 2013072208110000.jpg