グレート1円玉

1円玉(1グラムの物質)をすべて電気エネルギーに変換すると、平均的一般家庭の使用電力としては、何日分の電力になるでしょうか?

変換にはいっさいのロスがないことが条件ですが、それにしてもたった1グラムの1円玉。
クーラー、冷蔵庫、ドライヤー、パソコン、テレビ…………何日どころか、数時間とか数分しかもたないのでは?

アインシュタインの超有名な方程式「E=mc2(乗)」を使います。
これ、博士の愛した数式ですね。

Eは今から求めるエネルギーのことで、mは質量、cは光の速度ですから、mに1円玉を当てはめてみます。

mに入るのは(1円玉の)1グラムですが、単位を㎏に直さなければいけなく、1グラムは0、001㎏なので、
m=0、001㎏=10のマイナス3乗

cは光速で、光は1秒間に30万㎞進みますが、単位をメートルにするため、30万㎞は3億メートルになり、
c=3億=3×10の8乗

さらに方程式では、cを2乗しているため、E=mc2は次のようになります。

E=(10のマイナス3乗)×(3×10の8乗)×(3×10の8乗)
=9×10の13乗
=90兆

1グラムの1円玉は、100%完全に電気エネルギーへと変換できれば、その答えは90兆ジュールになります。

広島に落とされたウラニウム型の原子爆弾は、放出されたエネルギーが約60兆~70兆ジュールとされています。

これは、爆弾の原料になった50㎏のウラン235のうち、核分裂を起こしたのはほんの1㎏ほどだけで、しかも“物質(が消えて)”→“(非物質の)エネルギー”に変換されたのは、たったの0、7グラム程度だった計算になります。

0、7グラムの物質が消えるだけで、その質量エネルギーは広島に落とされた原子爆弾の破壊力に匹敵します。

手のひらから金(キン)が出たり消えたりしたら、たとえ0、00001グラムほどであっても、ものすごいエネルギーが必要になりまして、現れた金(キン)が消えたなら消失した物質エネルギーは、きっと大爆発を起こして手などはかんたんに吹き飛ばしてしまうことでしょう。

もし本当に金(キン)が現れたのなら、その金(キン)をぜひとも保存しておいてください。

調べてみたところ、金(キン)のようなキラキラは化粧品に含まれるセリサイト(絹雲母)が汗に光っている場合がほとんどですが、もし本物の金(キン)が現れ、しかも再現性がある実験をしていただけたら、それを物理学者が理論立てることで、きっとノーベル賞の最有力候補になれることでしょう。

それで、90兆ジュールが一般家庭の電力としては何日分かと申しますと、家庭での消費電力をどれだけに設定するかによって答えは変わってきますが、1ヶ月はもたないと思いますか?

はい、90兆ジュールは、一般家庭での消費電力としては、約6800年分にあたります。

質問は“何日分の”でしたので、答えは約250万日分が正解。
(資料によってはその半分ぐらいで書かれているものもあります)

1グラムの1円玉が消えただけで一般家庭6800年分の電力に相当するエネルギーになるわけですから、科学に詳しい人の前で、手のひらに金が出た話はしないほうがいいあるね。

というより、スピリチュアル全体がバカにされますので、だまーってましょう。

次の予定は、ここ最近一番たくさん受ける質問です。
「ニュートリノって、何ですか?」

μニュートリノ418