ニュートリノって、何? その1

今回は、ここ1年で一番たくさん受けた質問だと思います。
「あのぉ、ニュートリノって、何ですか?」

そうですよねぇ。判んないですよねぇ。
けど、実は誰も判んないんです、詳しいことは。

オーストリアの奇才物理学者ウルフガング・パウリがその存在を予想し、イタリアン物理学者エンリコ・フェルミが名付け親のニュートリノ。

イタリア人が名付けたからといって、ニュートリノは“ニュー・トリノ”ではありません。

“中立の”を表すニュートラルと、イタリア語で“小さい”を表すときに使う接尾語のイノを組み合わせてあるので、
“ニュートル・イノ”→“ニュート・リノ”→“ニュートリノ”
になりまして、電気的にはプラスでもマイナスでもない中性なので、日本名は“中性微子”です。

7月19日のテレビニュースや翌日の新聞で、
「μ(ミュー)ニュートリノから電子ニュートリノへの振動を確認」
と発表されましたが、なんのこっちゃですよね。
そんことは理解できなくったってちっとも問題ありません。

ようするに、ニュートリノには電子ニュートリノとμニュートリノとτ(タウ)ニュートリノの3種類が発見されていて、それらは別々に3種類が存在するのではなく、自らが姿を変えるんです。

それが「ニュートリノ振動」と呼ばれるものなんですが、ニュートリノ振動の発見によって、それまでは質量が無いと考えられていたニュートリノに、わずかな質量があることが判明しました。

そのことにつきましては、4月にスピリチュアルサイエンスの“スーパーカミオカンデ”に書きましたので、そちらをご覧ください。

太陽からも大量のニュートリノが地上に降り注いでいて、その数やなんと1㎝四方に毎秒毎秒660億個。
ほんまかいな?

すると、からだ全体では毎秒300兆個とかになってくるわけで、昼間であろうと夜中であろうと、それだけのニュートリノが通過していることになります。

ニュートリノは地球であっても簡単に通り抜けてしまうんです。
地球通過の所要時間はたったの0、043秒です。

なんだか、実は全部ウソで、すべてがCIAの陰謀だったりして。

もしニュートリノを捕まえることができたならば、人類は無尽蔵のエネルギーを手に入れたことになり、ニュートリノを発電に使える技術が開発されれば、原子力発電所も火力発電所もいらないし、効率が悪い太陽光発電や風力発電も必要なくなるんでしょうけど、残念ながら今のところは捕まえる術がありません。

理論的には鉛の板があればニュートリノを捕まえることができるみたいなんですが、その鉛の板の厚みが4光年必要らしいんです。

意味が判んないですよね、厚みが4光年って。
光は1秒間に30万㎞進みますので、1年だと9兆4600億㎞の彼方まで飛んで行きます。

ですから、厚みが4光年というのは約38兆㎞のことでして、そんな鉛の板をどうやってつくるんじゃい!
月までの距離のちょうど1億倍ですよ。
地球からシリウスまでの中間地点がだいたいそれぐらいの距離です。

やっぱりCIAの陰謀かもしれない、何もかもが。

楽しみなこともありまして、オリオン座のベテルギウスが超新星爆発した際に届くであろう大量のニュートリノを、飛騨神岡のスーパーカミオカンデやカムランドでどのように観測できるのか?

カムランドについても4月にスピリチュアルサイエンスで書きましたので、そちらをご覧ください。
ベテルギウスの超新星爆発のことも出てきます。

実はニュートリノこそが“玉し霊”や“神(と呼ばれるエネルギー)”の素材を解明するための鍵になる素粒子だと思うんですが、それが判るにはまだまだ時間が必要なようです。

ニュートリノをコントロールできれば、有害な放射性物質を無害化するのも簡単だったりして。

続く

スーパーカミオカンデ親衛隊長
μニュートリノ418