[骨の妙味 07]

イメージとしての頭蓋骨は、大きな頭の部分の丸い骨に下アゴが組み合わさった、二つの骨から成り立っているように思えますよね。
実はこれ、15種類23枚のパーツで構成されていて、それぞれのパーツにいろんなハタラキがあるのでメチャクチャ面白いんです。

ストレスなどでイライラ・カリカリが続きますと、左右の頭部第2調律点が
盛り上がってくるんですが、そこはちょうど鬼の角が生えてる位置です。
ですから、イライラ・カリカリの人の頭は2箇所が尖っていることを発見した先人たちは、鬼に2本の角を持たせたのかもしれませんね。
整体教室では、初日から頭部第2調律点で大脳の緊張をゆるめる練習をします。

頭蓋骨のうしろ側の下端で首との境目は、日本人の場合は通常転位といって、右側が下がってる人が多いんですが、左右の差が大きくなるぼど眠りの質が悪くなります。

不妊の場合はホルモンバランスを整えるために左右の蝶形骨(ちょうけいこつ)をゆるめます。
蝶形骨は個人的に大好きな箇所です。

目の疲れは蝶形骨の表面に溜まるため、先日の名古屋教室で参加者さんにゆるめてもらったところ、不思議なことに髪の毛がサラサラになりました。

以前から不思議に思ってたんですが、頭蓋骨の凝った箇所がゆるむと、すぐに髪の毛の手触りが変わりまして、今回も2週間ほど前から自分の髪の毛がゴワゴワしてたのに、蝶形骨の表面をゆるめてもらった瞬間に、髪の毛サーラサラ。
ナゼそうなるのかは判りません。

今までの経験の中では、ウツ病や分裂病、拒食症、膠原病(こうげんびょう)などの人は、全員とも乳様突起(にゅうようとっき)が開いてました。
(膠原病はたくさん種類がありまして、ボクが触ったのはほんの3~4例だけですので、全員がそうなっているのかは判りません)

乳様突起とは、左右の耳のうしろにある尖った部分でして、ここが外側に開いて弾力もなくなっている状態が精神的な病を生むので、蝶形骨からゆるめます。

頭部第2調律点をゆるめていると、身体のあちこちにいろんな反応が出るので、けっこう楽しいですし、その日から家族に使えますので、しっかり学んでいただきます。

あと、おしゃべりを黙らせる頭部第1調律点とか、生命力が衰えてる人を活気づける頭部第3調律点も覚えていただこうと思っています。
ただ、おしゃべりな人がすぐにおしとやかになるかどうかは、保証いたしかねますのであしからず。