「ニュートリノって、何?」 その3

1938年3月26日、一人のイタリア人物理学者が、シチリア島のパレルモからナポリ行きの船に乗り、それっきり消息を絶った。

彼は長くウツ状態であり、遺書らしきものを残しているにも拘わらず、さまざまな憶測をよび、今なおイタリアではその物理学者に何が起こったのか、真実を追い求める者が絶えない。

彼の名は……………

彼の名はエットーレ・マヨラナ、当時31歳。

エットーレ・マヨラナが姿を消した後には、南イタリアの修道院に入った説、アルゼンチンで生きていた説(まるでナチスの残党を思わせる)、マフィアとのトラブルから消された説、核兵器の知識を求めている国の諜報機関に誘拐された説、そしてエイリアンに連れ去られた説など、さまざまな憶測が飛び交った。いや、今でも飛び交ってる。

が、真相は未だに判らないし、今後も判らないままかもしれない。
しかし、近年になりエットーレ・マヨラナは、素粒子物理学でもっとも注目される一人になった。

さて、ナゼでしょうか?

以前にも触れましたが、粒子には、質量や寿命がまったく同じで、電荷(電気的性質がプラスかマイナスか)だけが逆の反粒子の存在が予想されています。

電荷がマイナスの電子なら、反粒子は電荷がプラスの反電子(陽電子)。
陽子は電荷がプラスなので、反粒子は電荷がマイナスの反陽子。
中性子は電荷がプラスマイナス0ですが、反中性子が今から約60年前に発見されています。

セルン(ヨーロッパ合同原子核研究機構)では、1995年に反電子(陽電子)と反陽子から反水素の製造に成功しました。
なので、反酸素が完成すれば、反水素と反酸素を結合させて反水ができるかもしれません。

けど、反粒子は通常の粒子と触れた瞬間に対消滅してしまうので、反水を飲んだら人は消えてしまいます。
その前に反水を入れた容器が消えてしまうけど。

さて、物理学ではいかなる高次元でも、時間軸は一本だけです。
超ひも理論の10次元や超重力理論の11次元であっても、時間軸は過去から未来へと進む一本だけ。

しかしですよ、反粒子、たとえば反電子とか反ニュートリノは時間をさかのぼることになっています。
つまり、反粒子は過去へ向かうんです。

さて、ここからエットーレ・マヨラナの話。

1930年、パウリが存在を予測したニュートリノが、実際に観測されたのは1957年ごろ。
しかし、エットーレ・マヨラナはすでに1932年に、ニュートリノは粒子と反粒子が同一であると計算していました。
ですから、粒子と反粒子が同一な粒子を「マヨラナ粒子」と呼びます。

かつてカミオカンデがあった場所に、現在はカムランドと呼ばれる実験施設があり、カムランドでもニュートリノがマヨラナ粒子かどうかを観察しています。

もしニュートリノがマヨラナ粒子だとどうなるのか?
ここが一番のポイントです。
スピリチュアル的にも超重要なんです。

もし、ニュートリノがマヨラナ粒子だとすると、ニュートリノは過去と未来へ同時に向かうことになってしまうんです。

反粒子は過去へ向かいますが、マヨラナニュートリノはひとつの粒子が過去と未来へ同時に向かうんですよ。

とすると、ニュートリノには時間軸が無い、または複数ある。

やっぱりスピリチュアルサイエンスの鍵はニュートリノだ。

スーパーカミオカンデTシャツの第3弾と第4弾が完成。
Tシャツ、カッターシャツ、ブルゾン、バッグ、どれもいい出来でした。

μニュートリノ418

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