「サイエンスZERO」で核融合

ゆうべ、教育テレビの「サイエンスZERO」のテーマが核融合で、岐阜県土岐市の核融合科学研究所が出てました。
メカキングギドラの首が絡み合ったみたいなヘリカル方式の実験炉内部は、実物を見るとSF映画の宇宙基地みたいですが、あの中でイオン温度を9400万度まで上げ、プラズマを48分間持続するのに成功したとのことでした。

見学可能な制御室はガラス張りになっていて、LHD(大型ヘリカル装置)の内部がモニターに映し出されているところが見られます。
3分間間隔で3秒ずつプラズマを発生させるんですが、実験開始以来のトータル実験回数が、モニターにカウントされています。
初めて訪れたとき、そのモニターには「117171」回目の数字が表示されていました。
「117・171」で分けて考えれば、「117」は”ありがとう”で、「171」は”天地大神祭”であり”高天原”です。
トルコから帰ってすぐのことだったので笑いたかったんですが、案内をしてくださってる広報の女性に怪しまれるので、こらえました。

核融合にはいくつかの手段がありまして、土岐市の核融合科学研究所はヘリカル方式をとっています。
この実験炉がメカキングギドラの首が絡み合ったみたいなカタチで、おぞましくもありSF的でもあります。
見学に行ったら下敷きもらえますよ、メカキングギドラ実験炉の。

2020年に開始されるフランスでの核融合実験はトカマク方式と呼ばれるもので、もちろん日本も参加します。
それを「ITER(イーター)」=国際熱核融合実験炉と呼びます。

実現が不可能とまでいわれていたレーザー核融合は、スーパーカミオカンデの光電子増倍管を製作する浜松ホトニクスが短時間ですが成功させていて、それってスゴいことなんですが、もっとスゴいのがイギリスの13歳の少年ジェイミー・エドワーズ君が、自作した装置で「慣性静電閉じ込め核融合」に成功したらしいです。さっぱり判りませんけど。

核融合については放射性物質トリチウム(三重水素)が心配されていますが、土岐市の施設はトリチウムを用いた実験はおこなっていませんし、実験過程で発生しても危険なレベルであれば施設内で働く人たちはみんな死んでますので、心配しなくても大丈夫でしょう。

昨日の夕方に書いた原稿は舞台が核融合科学研究所でして、その日の夜にテレビ出演してたので、久しぶり見学と取材に行ってきます。
もし施設を訪れるようなことがあれば、3Dのバーチャルリアリティーシステムは面白いですので予約してみてください。