[骨の妙味 23]

美濃教室・みよし教室の皆さん、5級認定おめでとうございます。
最終日、皆さんが実践的組み立て練習をする姿にウルウルきてしまい、それを隠すのに大変でした。
本当に上達されましたね。
身につけた理論と技術を活かし、ご家族やまわりの人たちに喜んでもらってください。
また、引き続き4級に申し込んでいただい人には、さらなる上達をお約束いたします。

さて、今回のテーマですが、”骨折は人を変化させるか?”です。
この話はサンプルが少なすぎるため、”話半分”の”そのまた半分”、つまり”話4分の1″ぐらいで聞いてください。

“骨折は人を変化させるか?”
人は骨折することで性格や生き方に変化が出ることって、本当にあるんです。
骨折した場合、怪我をした箇所をかばうことで身体に歪みが出る場合もあれば、歪みが糺される場合もありますし、骨折が何かしら緊張をゆるめてくれて、結果的に性格や生き方を変化させることも…………

ひとくちに骨折と申しましてもいろいろありまして、ここで取り上げるのは比較的単純骨折に絞ります。
命を落としかねないような事故による複雑骨折の場合、例え生き方が変化したとしてもそれは骨折が理由ではなく、生きるか死ぬかの経験が人生観を変化させたのでしょうから、骨折がどれだけ影響したかは判断できません。
なので、生死をさまようような事故でなく、精神的にはそれほど不安や恐怖を伴わない骨折で考えてみます。

骨折するとしばらくは歩き方が変わったり(変えざるを得なかったり)、食事で利き手が使えなかったりして、日常生活に変化が出ますでしょ。
それは意識してではなく、むしろ強制的にそうなってしまうからこそ、長年の癖や習慣をヨシとしてきた身体に刺激が加えられます。

その刺激は、場合によっては生涯変わらなかったであろう癖や習慣を求める身体の片寄り疲労や歪みをゆるめ、新たな精神状態を生んでくれたりもします。

すると立っている状態で足の裏へ体重のかかり方が変化し、例えばそれまではコレクションをパーフェクトに揃えないと気が済まなかった性格が、気に入ったモノだけで満足したりします。
人の生き方にいちいち注文つけてた面倒くさい性格が、うーん、いいんじゃないのかなぁ、なんて穏やかになったりもします。
ただし、逆もありますので、必ずしも骨折を推奨しているわけではございません。

このような変化を、本を読んだりセミナーに出席して短期間で得ようとしても、その人の骨格に変化が出るほど衝撃がないことには難しいかもしれません。
骨格、それはつまり骨、骨組み、骨による枠組み、骨がつくる人格です。
もし身近で骨折した人がいらっしゃれば、そのあたりを観察すると面白い発見があるかもしれません。

また、ご自身が骨折してしまったなら、ぜひとも内なる変化によーく注目してみてください。
骨折したことのマイナス面より、変化を期待するプラスの意識が作用して、治りも早くなると思います。

ですが、そうは言っても怪我のないよう日々を過ごしましょう。