「イヨムスビ」

11月6日は健太と言納の結婚式ということになっています。
(「イヨムスビ」=11月6日……理由は「遷都高天原」の410ページ)
前夜祭として、11月5日に今年3回目の”名月”があり、これを「後(のち)の十三夜(=旧暦閏9月13日)」と呼びます。
「後の十三夜」は1843年(天保14年)以来171年ぶりのことで、しかも21世紀中はもうありません。
出ました「171」です。
“天地大神祭”で”高天原”で”アメノトリフネ”で”白山菊理媛”の「171」が。

日本の旧暦はイスラムの「純陰暦」とは違います。
「純陰暦」ですと毎年11日ずつ季節と暦がずれてしまうため、日本では8年に3回とか11年に4回とか19年に7回、まるまる閏月を設ける「太陰太陽暦」を採用しています。

最近では2012年に旧暦の3月に続いて閏3月がありましたし、2009年には閏5月が、2006年には閏7月がありました。
閏月はわりと頻繁にありますが、ナゼか20世紀~21世紀にかけての200年間で9月が閏月として設定されているのは2014年のみで、天保14年以来。
そういった意味では今現在生きている人のほとんどが、生涯で一度きりの経験になりましょうから、名月を楽しめるといいですね。

旧暦で8月15日、9月13日、閏9月13日、1年で3回の名月は171年ぶりのことで、3回目が健太と言納の結婚式前夜祭に起こるってことは、まったく予想外のことでした。
「遷都高天原」には、健太と言納がどこで結婚式をするかは書かれていません。
なにしろ土星から豆彦(国底立大神)と王妃の桜子が、グリーゼ581gからはミルクとメラクそしてカズヒが、北極星からはシャルマ先生や星太郎たちが祝福にやってきますので、会場についてはまだ考えてませんでした。

岐阜県石徹白の白山中居神社は健太も言納も深い縁がありまして、「臨界点」からすでに登場してもらってますし、8日には白山ツアーで行くことになってます。
根の国の豆彦が国底立大神に成長したのも白山中居神社でしたので、8日はお祝いとして何かしてきます。

もしシリーズ次作を発表できたとしたら、健太と言納が結婚式をする(した)のは、多分ですけど関西のある山の山頂になるかもしれません。
やっぱりならないかもしれませんし、んーまだ判りませんけど、3回目の名月と二人に祝福を。
おめでとうございます。