[骨の妙味 31]

今回は身体の回復力についてをお話しいたします。

身体の働く方向としては、現状の問題点を治そうとしかしません。
いつもいつもその問題点を治す方向に向かおうとするばかりです。
身体が自ら悪い方向へと進んで行こうとすることはないんですね。
身体はただただ治りたがっているだけ。
治す力が発揮できないのは、身体が治そうとする力よりも、悪しき生活習慣や片寄り疲労と普段の想念が、治りたがる力を上回って身体に負担をかけているからです。

なので回復力を取り戻すには、治りたがる力の度合いが、身体にかかっている負担を上回ればいいわけです。
そのための手段は無数にあり、あらゆる手段が世の中に出回っていますが、即効性がありなおかつ持続性もあり、安全でお金もかからず道具も物品も必要なく、施術する側にも負担がない手段となると限られてきます。

“皆様、「身土不二」が大切だと訴えておきながら、名前を聞いたこともない海外の植物のドリンクや錠剤を飲んで回復力が本当に戻るのなら、ぜひそちらの手段をお選びください”

講演会でそうおっしゃったのは、かなり権威ある有名な女性でして、聞いた瞬間に大声で笑ってしまいました。
うんうん、確かに。
まぁそれでも回復力を戻す手段はたくさんありますけども、ほとんど努力なしの物売りには絶対に出来ない手段をお伝えするのが”主婦のための整体教室”です。

人に施術するにしても不謹慎な金額設定は禁じてますのであまり儲かるわけではありませんが、確実に人の回復力を復活させますし、その相手が自分の家族ともなれば、元気になってもらう=自分が自由になれるわけですので、それが一番の儲けですもんね。

で、その手段を端的に申すとすれば、頭の2番(頭部第2調律点)をゆるめることだと思います。
自分の親指をビシッと相手の頭の2番に合わせますと、大脳の緊張がゆるむだけでなく、心のハタラキを司るとも考えられる間脳を活性化させているように思います。
視床下部、それに松果体を含む視床上部などを構成するのが間脳です。

また、間脳の下に位置する脳幹は中脳・橋(きょう)・延髄などがありまして、脊柱管内を通る脊髄へとつながっているんです…………簡単に申しますと、背骨へつながっています。

背骨に気が通ると、それぞれの背骨に自らの疲労度を伝える臓器のハタラキが回復しますし、背骨の疲れ具合で臓器の病気の度合いも測ることができます。
それってめちゃくちゃ面白いことでして、知っているか否かでは人生の過ごし方や生きざまが変わります。

前頭葉から中脳を通る”脳梁(のうりょう)”…………ハタラキを簡単に説明するのは難しいので省きますが、夏祭りの”納涼”とは違うことは確かで、頭の1番~3番をゆるめることが脳梁のハタラキにどう影響するかも生徒さんと研究できれば楽しいので、2015年の隠れた課題のひとつにしてまいります。

頭の2番をゆるめることはそれほど難しくはなく、5級コースでも充分に体得していただけます。