星と中ジョッキ part2

中ジョッキ一杯分の水(ビール)に含まれる素粒子は、約10の27乗個(1000抒個)でしたので、次は全宇宙に存在する(であろう)星の数を計算してみます。

地球を含む太陽系が暮らす銀河のことを、他の銀河と区別するために「天の川銀河」と呼びます。

天の川銀河には約2000億個の星が存在すると見積もられているんですが、この数は太陽のように自ら輝いてる星だけの数です。

自身の内部で核融合を起こして自ら輝く星を「恒星」と呼び、天の川銀河2000億個の中には、地球や火星など自ら輝くことができない星は含まれていません。

輝いてない星「惑星」は、輝いてないので見えないんです。
わずかに同じ太陽系の惑星だけは、太陽の光をかすかに反射しますので地球からも観測できますが、太陽系以外の星で、輝いてない「惑星」が初めて発見されたのは1995年のこと。

つい最近になって望遠鏡の性能が向上したため、やっと発見され始めた惑星は、現在でもまだ750~800個程度ですが、中には生命の存在が期待される惑星も含まれています。

宇宙人がいるとしたらそのような惑星であって、肉体次元に限って考えるならばシリウスにもプレアデスにもオリオンにも宇宙人はいません。恒星なんですから。熱いもん。燃えちゃう。

さて、恒星が2000億個の天の川銀河は、宇宙全体に散らばる約1000億個ある銀河の中ではまぁまぁ大きなサイズなんです。

天の川銀河の町内さん銀河のひとつ「大マゼラン銀河」は恒星が200億個ぐらいですし、もっと小さな銀河もたくさんあります。

天の川銀河町には、全部で27軒の仲間があり、町内会長は天の川銀河で、副会長は大マゼラン銀河です。

お隣りアンドロメダ町の町内会長「アンドロメダ銀河」はけっこう巨大で、恒星4000億個のスケールです。

天の川銀河とアンドロメダ銀河は時速48万㎞のものすごいスピードで近づいているため、やがて衝突・合体します。あと30億年後ぐらいに。

では星の数を計算します。
各銀河に存在する恒星の数なんて判りようがないため、平均より大きいですが天の川銀河を基準にします。

2000億個の恒星がある銀河が宇宙には1000億個あるので、
2000億×1000億
=2×10の11乗×10の11乗
=2×10の22乗個

えっ、多めに見積もったのに少ないじゃん。
けど、まだ恒星の数だけです。

宇宙に存在するすべての恒星が、太陽系の太陽と同じように複数の惑星をしたがえているかというと、多分それはないと思います。

けど、それも太陽系の太陽を基準にしますと、太陽がしたがえる惑星は“水・金・地・火・木…………”。
キリのいいところで平均10個としましょう。

さらに、地球には月があり、木星にはイオやエウロパなど62個の衛星があります。
土星にもタイタンやテティスなど61個の衛星が発見されていて、今後さらに増えるかもしれません。

さて、衛星の数をどうすればいいのかさっぱりわかりませんが、惑星が平均で5個の衛星をしたがえていると考えれば、各恒星に10個の惑星があり、各惑星に5個ずつの衛星があることになるため、

2×10の22乗×10×5
=2×10の22乗×50
=100×10の22乗
=10の24乗個

えっ、それでも10の24乗個にしかならないです。
それに、天文学者さんが計算した星の数は、これよりもっと少なかったです。

ということで、全宇宙に存在する星の数は、中ジョッキ一杯分の水(ビール)に含まれる素粒子の数の何倍ぐらいでしょうか?

この問題の出しかたは、中ジョッキ一杯に含まれる素粒子の数よりも、全宇宙に存在する星の数の方が多いものだと思わせますよね。

全宇宙に存在する星の数は、素人考えの計算ですが
10の24乗個。
中ジョッキ一杯分の水(ビール)に含まれる素粒子は
10の27乗個。

なので、星の数は中ジョッキ一杯分の素粒子の、わずか1000分の1。
中ジョッキ一杯分の素粒子は、全宇宙に存在する星の1000倍の数があるということです。

横綱の白鵬関は一晩でビールを中ジョッキだと100杯飲むそうで、すると飲み込んだ素粒子は星の数の10万倍ということになります。

いかがでしたでしょうか。
けど、人体を構成する約60兆個の細胞は、1個1個が約1000兆個の素粒子からできているとも云われているため、人のカラダに含まれる素粒子は
60兆×1000兆
=6×10の13乗×10の15乗
=6×10の28乗個。

星の数の6万倍だ。
星の数って、大したことないように思えてきた。

μニュートリノ418