人のカラダの素粒子

あわてて書いたので間違えました。
人のカラダに含まれる細胞は約60兆個で、1個の細胞は1000兆個の素粒子だから………
違います。
1個の細胞に含まれる原子の数が1000兆個ですので、素粒子レベルですとケタが増えます。

人体を構成する原子の93%は水素と炭素と酸素で、他には窒素、カルシウム、リンが1%~3%程度。

それと、少量元素として硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム。
微量元素が鉄、フッ素、ケイ素、亜鉛、ストロンチウムなどなど。

原子を素粒子まで分解するには
(電子の数)+(陽子の数×3)+(中性子の数×3)
でしたね。
この場合も、物質を構成する素粒子(電子やクオーク)の数だけを計算し、グルーオンなどボソン粒子は考えないことにします。

重さ別だと、体内でもっとも多いのが酸素(65%)で、素粒子にしちゃうと54個。

原子番号19番のカリウムは、電子が19個で陽子も19個で中性子が20個なので、素粒子としては136個。

水素は4個で炭素は42個ですが、鉄は188個でストロンチウムは302個といった具合なので、特に多い酸素(65%)や炭素(18%)を基準にして、平均で50個ということにします。

人のカラダに含まれる細胞の数60兆個。
ひとつの細胞に含まれる原子の数1000兆個。
ひとつの原子の平均素粒子数50個。

なので、
60兆×1000兆×50
=6×10の13乗×10の15乗×50
=300×10の28乗
=3×10の30乗個

はい、300穰(ジョウ)個でした。
星の数が10の24乗個でしたので、300万倍ですね。

ちなみに、人体を通過するニュートリノの数は、毎秒毎秒300兆個ぐらいですので、1年だと100垓(ガイ)個なんですが、ニュートリノの話題はまた今度。

それでは今日の問題です。
人の体内に存在する放射性物質は、体重60㎏の人を基準に考えると、どれぐらいの数があるでしょうか?

カリウム40、炭素14、ポロニウム210、セシウム137、トリチウム(三重水素)などの合計で。