白馬村にも春が訪れ、里の雪はすっかり消えてしまいました。
代掻き(しろかき)が始まった田んぼには残雪の白馬連峰が美しく映り、季節の移り変わりを感じてます。
冬は終わってしまいましたが、まばゆい春も村は魅力にあふれ、ますますハチとの散歩が楽しくなりました(写真 1)。
この時期には白馬岳の山肌に代掻きをする馬の姿が現れ、いつしか代掻き馬の“代(しろ)”が“白”へと転じ、それで“白馬(しろうま)”となり、やがて“白馬(はくば)”と呼ばれるようになったという有力な説があり、なので通ぶった人は白馬岳を“しろうま岳”と呼びますが、白馬村で超有名な山岳ガイドさんはその説を完全否定されてました。
最近はボクも“はくば岳”と呼ぶ方が好きなんですが、通ぶり人から「あれは“しろうま岳”って読むのが正しいんですよ」と訂正が入るのでどうしましょう。
それと、アパートの部屋の窓から真正面に白馬岳が見えるんですが、どこにも代掻きをする馬は見つかりません。何かに腰掛けて弁当を食べてる爺さんっぽい姿は見えますけど。あと、ウルトラセブンに出てたビラ星人みたいなのも。
お馬さんはどこにいるのだろう。
里では雪解けが進むとまず顔を出すのがフキノトウで、村内どこへ行ってもフキノトウだらけになります。フキノトウの隙間にはフクジュソウが黄色い花を咲かせ、一週間もすれば今度はスイセン村へと変貌をとげます。福井県の越前海岸みたいだ。
ハチの散歩道もスイセン通りになってました(写真 2)。