月別アーカイブ: 2024年5月

日々是白馬村 part 35

白馬村もそろそろ初夏の様相を呈してまいりまして、早く秋にならないものかと欲し願う昨今であります。
これまで撮りためてきた白銀まばゆい冬景色と色鮮やかな春の写真を見比べていたら、冬も春も同じ場所から同じアングルで撮ったものがいくつかあることに気付き、これがなかなかのものでしたのでぜひご覧いただきたく思います。
題して「白馬村の冬と春 2024」

残念ながら桜の写真はあまりありません。それにはワケがありまして、桜が咲き始めたころの白馬村は曇りの日が続いてアルプスはちっとも姿をみせてくれませんでした。なので写真も撮ってません。
そしてやっと晴れたかと思いきや今度は黄砂で山がボンヤリ霞んでしまい、アルプスはどこやねんというほど何も見えない日が2日間続き、翌日は黄砂の影響が残るもののやっとこさ桜と北アルプスが撮れました。けどちょっと桜は散り始め。次の快晴ではもう遅かったという訳です。

まず最初は大出(おおいで)の吊り橋から。
白馬村で真っ先にハチを連れて来た場所です。ハチとここを散歩したくて移住してきたと言っても華厳の滝です。いえ、過言ではありません。
冬:1月29日と春:4月26日(写真 1・2)

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日々是白馬村 part 34

今日は山小屋のお話なんですが、その前にひとつだけ先日の新聞に出ていたニュースを。
下諏訪町にあるカフェが図書室を併設したとのことで写真入りの記事が出ていまして、その写真のかなり目立つところに数霊シリーズの「諏訪古事記」が写ってました。
それで「諏訪古事記」の隣りには「まぼろしの諏訪王朝」(増澤光男著)が並んでるではありませんか。おー、スゴい。諏訪古事記を書き上げるにあたり、もっとも参考にさせていただいた著書のうちの一冊です。(写真 1)

さらに下段を見ると「諏訪古事記」のすぐ真下に「アルプスの谷 アルプスの村」(新田次郎著)を発見。なんだか嬉しくなってしまいました。
「アルプスの谷 アルプスの村」は昭和39年の発表なので、今年でもう60年。ヨーロッパアルプスと麓の村に暮らす人々を描いた旅行記(紀行文)なんですが、学生時代にこれを読んでヨーロッパアルプスに憧れたものです。今まで何度読み返したことか。白馬村へ越す床してからも昨年の11月ごろでしょうか久しぶりに読んだんですが、ヨーロッパアルプスの麓の村で暮らす人々の話を日本アルプスの麓の村で寝っ転がって読むのは格別でした。
60年前でも日本人はヨーロッパアルプスに登っていたんですね。
けど考えてみればボクの母も60数年前に白馬村へ来て宿を手伝いながらスキーを楽しんでいたんだから、ヨーロッパアルプスに登る人がいたって不思議ではないのか。

さて、スキーシーズンが終わった白馬村では登山客が増えてきたのでアルプスの山頂付近を双眼鏡で覗いてみたら、いましたいました雪の斜面を登る人たちが。

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