前回のpart 52で野平(のだいら)の一本桜を見ていただいたところ
「映画に出てきそうですね」
「素敵なので来年は行きたい」
「白馬村のどこにあるんですか」
といったメールを5~6通いただいたので、秋の一本桜、冬の一本桜、春の一本桜、夏の一本背負いを並べてみました。ほぼ同じ位置から撮ってます。夏は嘘です(写真 1・2・3)。
話は変わり、やっとのことで白とラベンダーの麗しき特急あずさを撮ることができました。
♪8時ちょうどの あずさ2号で
私は私はあなたから 旅立ちます
の、特急あずさは毎朝8時ちょうどに新宿を発ち、昼前に白馬村へやって来ます。
白馬駅の次は終着の南小谷(みなみおたり)駅ですが、途中で信濃森上(もりうえ)・白馬大池・千国(ちくに)の通過駅があり、ボクは信濃森上駅近くで絶好の撮影ポイントを見つけていたので、4月初旬の晴れた日に雪の残る田んぼの中で待ち構えていました。
白馬駅に午前11時42分着なので、おそらく45分前後には通過するはずです。ハチを抱きかかえたまま踏切の警報音が鳴り出すのを今か今かと待っていたんですが、待てど暮らせど列車が来る気配はありません。
遅れてるんだろうか?
何しろ大糸線は単線なので頻繁に遅延するんです。
待つこと40分。それでも来ないので一旦は帰りました。仕方ないので午後の上り列車を狙うことにしよう。
南小谷駅発の上り列車は白馬駅着が午後3時16分なので、手前の信濃森上駅あたりを13~14分に通過するでしょう。
撮影ポイントには早めに行って待機してたんですが、3時半を過ぎても来やしない。
なんでやねん。今日は運休なのだろうか?
翌日も快晴だったので再挑戦。早くから待っていたんですがやっぱり来ない。何かおかしい。
ナゼ来ないのかが判らないからネットで調べてみたところ、春のダイヤ改正で特急あずさは白馬駅止まりになってました。だから白馬駅の先で待っていても永遠に来やしません。来ないったら来ない。やれやれだ。
翌日からは曇りや雨が続いたり、晴れていてもアルプスは雲に隠れていたり、絶好の撮影日和でも特急あずさのことなんて忘れてたりで、結局この1枚を撮るのにずいぶんと日数がかかってしまいました。そして田んぼの雪もきれいさっぱり消えてしまい、それでは困るんだけどなぁ。
だって、狩人の歌うあずさ2号は
♪明日 私は旅に出ます
あなたの知らない ひとと二人で
いつかあなたと 行くはずだった
春まだ浅い 信濃路へ
なんですから。
けど、春まだ浅い信濃路には間に合わず、やっと撮れたのは春真っ盛りの信濃路を行く特急あずさでした(写真 4)。
春真っ盛りとはいえ、この写真では春らしさが写ってないし色彩にも乏しいですね。
オオヤマザクラやソメイヨシノはすでに散ってますが、ヤマザクラやハナモモが見事に咲き誇り、白馬村の春真っ盛りはこんな景色がそこら中で見られます(写真 5)。
畑に沿ってこのような道を散歩してると、岩の隙間からいきなりヘビさん出てきてコンニチワになりますけど。春ですものね。
1日1往復の特急あずさと行楽シーズンの臨時列車以外はいつものんびり2輌編成の大糸線。その姿にしろ響いてくる車輪音にしろ実に平和でとても気に入ってます。名古屋ではJRが2輌編成でガタンゴトーン、ガタンゴトーンってのんびり通過して行くなんてことは有り得なかったですから(写真 6)。
……………って、鉄道オタクの撮り鉄みたいになってしまいましたけど、ボクは撮り鉄ではないし乗り鉄でもありません。もちろん盗り鉄なんてこともしませんし。
強いて言うと、今となってはローカル線でさえも少なくなってしまった古くて小さな木造の駅舎フェチです。あの駅舎はたまりませんね!
秘境駅の写真集なんか見つけた日にゃ迷わず買ってしまいます。
それと、そろそろ熊が出没して長野県内でも被害が出てます。
和歌山のアドベンチャーワールド(2025年6月)からも、上野動物園(2026年2月)からもパンダがいなくなるそうですね。
もう私、生きていけませんとのメールが関西から来ました。
こうなったら北海道のヒグマでも本州のツキノワグマでもいいからパンダ化できないだろうか。この際なので遺伝子操作もやむをえないし、政府が予算を出してどこかの大学に本気で研究してもらうとか。民間企業でもいい。成功すれば利益も株価も天井知らずの爆あがりですよ。
そもそもツキノワグマなんて最初から黒と白なんだし。
それで今後は中国政府のご機嫌うかがいも必要なくなり、JTBやHISはパンダに出会える山歩きツアーを企画してすぐに満員御礼。めでたしめでたし。
山で熊に出会うと死を覚悟するけど、パンダなら連れて帰りたくなるでしょうね。大人のパンダは凶暴な面があるみたいですけど。
日本は品種改良が得意なんだからぜひともお願いしたい。