スピリチュアルサイエンス」カテゴリーアーカイブ

カミオカラボ、飛騨神岡にオープン

飛騨市神岡の道の駅”宙(スカイ)ドーム神岡”内に、ひだ宇宙科学館「カミオカラボ」がオープンしまして、もちろん行ってきました。しかも一番乗りで。(写真:1)
オープンを前にしてマスコミのインタビューを受けてるのは、ニュートリノ振動の発見により2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章教授じゃないですか、やったー!
インタビュー後、陽子崩壊観測について少しお話を伺い、ついでに写真を撮っていただいてしまいました。(写真:2)
梶田教授は一番お会いしたかった物理学者さんなので、いきなり大感激の神岡です。

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ハイパーカミオカンデ計画

スーパーカミオカンデに続くカミオカンデ計画の第3弾、ハイパーカミオカンデのプロジェクトがいよいよ本格的に動き始め、プロジェクトリーダーである東京大学宇宙線研究所の塩澤眞人教授が講演をされると聞き、約5年ぶりに飛騨神岡(写真1)へ行ってまいりました。
講演会前にまずは宿へ寄ってみると、なんと茂利(しげり)旅館は2002年にノーベル物理学賞を授賞された小柴昌俊先生が頻繁に利用されていた宿で、しかも案内された部屋は小柴先生もお泊まりになっているとのこと。いきなりテンションがマックスに。(写真2・3)
それから道の駅「宙(スカイ)ドーム神岡」内のスーパーカミオカンデコーナーへ行ったところ改装中(写真4)でちょっとテンション下がっちゃいましたが、梶田先生(2015年にノーベル物理学賞を授賞)が迎えてくださいました。

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「重力波が………」

ひとまずは重力波の検出、おめでとうございます。
けど、やられてしまいました、アメリカに。
重力波は飛騨神岡のKAGRA(かぐら)が世界で最初に検出すると予想してしたので、アメリカのLIGO(ライゴ)がそれをやったことによって、近いうちに飛騨神岡が授賞するであろう4つのノーベル物理学賞のうち1つがアメリカに行ってしまうかもしれません。

それでも大丈夫。昨年「ニュートリノ振動の発見」でノーベル物理学賞を授賞された梶田隆章教授率いるKAGRAチームは、LIGOよりもさらに詳しく重力波を解明できることでしょう。
それに今回LIGOが重力波を検出したことで、KAGRAが重力波を検出できるかどうかの不安は払拭されました。あとはより精密なデータを集め、それを解析すればさらなる宇宙の謎が解けるはずで、そのKAGRAは3月15日から稼働する予定です。

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「祝 113番元素」

113番元素の発見では認定をめぐり日本とアメリカとロシアが競い合っていましたが、軍配は日本に上がってめでたしめでたしです。
各地の「宇宙と素粒子のお話」で、そろそろ113番元素に”ジャポニウム”の名前が付くかもしれないと、皆さんにはお話ししていましたでしょ。
テレビなどのニュースで新しい元素の発見は”日本初”のことだと報道していましたけど、実は1908年に小川正孝さんが新元素を発見しているんです。
なので1909年の元素周期表には「ニッポニウム(Np)」と名付けられた元素がありました。現在の周期表で43番の位置です。
ところが、43番元素だと思われてたニッポニウムですが、詳しく調べてみたところ75番元素だったんです。

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「神岡は高天原」

まるでボクがノーベル賞を受賞したようなお祝いメールがたくさん届きまして、ありがとうございます。
ニュートリノとスーパーカミオカンデに魅せられ、それらをスピリチュアルと結びつけたり(遷都高天原)、μニュートリノを名乗ってスーパーカミオカンデTシャツを着続けてきたので、お祝いメールやお酒をいただくことができました。
スーパーカミオカンデのプリントは、Tシャツやブルゾン、それにカバン等の合計が50枚を超えてますが、すでに第8弾の計画を練っています。

スーパーカミオカンデは神岡鉱山の地下深くにあり、神岡の町は国道41号線沿いにあるため、個人的に国道41号線を「ノーベル賞街道」と呼んでいます。
そのことについては各地の講演会でもお話ししてまいりましたし、「遷都高天原」の71ページにも関連したことを書きました。
ところが本日夕方の全国ニュースで国道41号線が「ノーベル街道」と呼ばれています、って。

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「祝、ニュートリノ振動」

ニュートリノ振動のノーベル物理学賞受賞、おめでとうございます。
そろそろニュートリノ関係が受賞すると思ってましたので、自称スーパーカミオカンデ親衛隊隊長として、今夜はお祝いです。
ちょうどスーパーカミオカンデTシャツの第7弾も完成したところでしたので、あぁめでたいメデタイ御目出度い。

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「ニュートリノを捕まえろ! part2」

ニュートリノは物質世界と意識世界の双方とに相互作用するのか?

その前に温度についてのお話でしたね。
高温には限度がなく、岐阜県土岐市の「核融合科学研究所」では電子温度が2億度を超したといったところでpart1は終わったんでした。
(※8月4日の事故は実験による事故ではなく、工事屋さんの事故でした)
核融合科学研究所では地上にミニ太陽を作るための実験をしているため、研究者たちは太陽のプロです。
人類の中で太陽についてをもっともよく知る頭脳集団でもありますので、いろいろと質問したついでにこんなことも聞いてみました。
「ほんのわずかでも、太陽の温度が25度とか27度の可能性ってあるんですか?」

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「ニュートリノを捕まえろ! part1」

太陽内部で水素の原子核(=それは陽子)が起こす核融合によって発生するニュートリノを太陽ニュートリノと呼びます。
地球には太陽ニュートリノが1c㎡あたり(1㎝四方なので角砂糖の1面と同じぐらいの面積)、毎秒660億個も飛んできてそのまま通過していると考えられています。
もちろん夜でも太陽ニュートリノは地面の反対側から飛んできて、地球の最大幅さえ0.043秒程度で突き抜けて、ついでに寝てる人の身体も下から難なく通過して宇宙へ飛び去ります。
なので、身体全体で考えると太陽に対しての姿勢にもよりますが、毎秒毎秒150兆~300兆個ぐらいのニュートリノが人を通過していることになります。
ちなみにニュートリノは食べられません。

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「ILC(国際リニアコライダー)が明かすタマシイの素材?」

セルン(ヨーロッパ合同原子核研究機構)の巨大円形加速器LHC(ラージハドロンコライダー)がパワーアップしました。
LHCは2012年にヒッグス粒子を検出し、それが2013年にピーター・ヒッグス博士らのノーベル物理学賞授賞へとつながりましたが、実はヒッグス粒子についてはまだその実態がよく判ってないんです。
けど、ヒッグス粒子(ヒッグス場)が宇宙に存在しなければ、物質が成り立ちませんし、もし宇宙からヒッグス粒子(ヒッグス場)が消えたら、その10億分の1秒後には人間の身体も素粒子レベルまでバラバラになり、光速で宇宙空間に飛び散ることになるでしょう。

そんなヒッグス粒子を精密に測定できるILC(国際リニアコライダー)の建設予定地は日本が最有力候補に挙げられていて、そうなった場合は岩手県の北上山地(北上高地)に決定しています。
あとは予算が下りるかどうか…………

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「和製アインシュタイン、南部陽一郎」

今日も「宇宙と素粒子について」の講演会があるため、話す内容を頭の中でシミュレーションしながらハチの散歩から帰ると、朝刊の一面に南部陽一郎教授の訃報が出ていました。
「予言者」
「10年先のことは南部に聞け」
「和製アインシュタイン」
福井県出身の天才物理学者はそう呼ばれ、2008年に「自発的対称性の破れ」理論でノーベル物理学賞を受賞されてますが、物理学界では”遅すぎる”とささやかれていました。
なぜなら、過去に南部教授の発表された理論は、すでに3つのノーベル賞が授与されていても不思議ではないほどの内容で、和製アインシュタインの名は決して大げさではないんです。
けど、考えてみればアインシュタインも南部教授と同じでした。

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