ニュートリノは物質世界と意識世界の双方とに相互作用するのか?
その前に温度についてのお話でしたね。
高温には限度がなく、岐阜県土岐市の「核融合科学研究所」では電子温度が2億度を超したといったところでpart1は終わったんでした。
(※8月4日の事故は実験による事故ではなく、工事屋さんの事故でした)
核融合科学研究所では地上にミニ太陽を作るための実験をしているため、研究者たちは太陽のプロです。
人類の中で太陽についてをもっともよく知る頭脳集団でもありますので、いろいろと質問したついでにこんなことも聞いてみました。
「ほんのわずかでも、太陽の温度が25度とか27度の可能性ってあるんですか?」
数日後、広報から正式な返答が文章で届きましたので、説明は省いて結論だけをお伝えしますと、
「あり得ません」
でした。でしょうね。
温度の話に戻しまして、高温には限度がありませんが低温にはあるんです。宇宙にはこれ以下の温度はない、という温度が。
その限界低温というのがマイナス273.15度でして、宇宙にはこれより低い温度は存在しません。あらゆる分子の動きが止まるからです。
なのでマイナス273.15度を”絶対零度(0度)”と呼びます。
ニュートリノを捕まえる実験だけでなく、素粒子関連の実験には極低温が各場面で必要になり、ある実験では観測装置にマイナス100度の液体キセノンを充填するとか、また他の実験では観測装置をマイナス253度まで冷やして熱による雑音を抑える…………といったように。
ただし、絶対零度には限りなく近づくことはできても到達することはできないそうです。
ニュートリノを捕まえてエネルギーに変換するのには難題が山積しているので、100年先に実用化できているかどうかも判りませんが、ニュートリノに関して他の研究では今後10年のうちに大発見があると期待されています。
ニュートリノは三位一体というのか宗像三女神と呼ぶべきか、同じニュートリノが宇宙を飛んでいるうちに姿を変えるんです。電子ニュートリノがミューニュートリノになったりタウニュートリノに変身したり、また電子ニュートリノに戻ったりと。
そのことからニュートリノには質量があることが判明していますが、小柴昌俊教授は
「ニュートリノの静止質量がゼロでなければ、極低温で超伝導金属によってニュートリノが全反射する…………」
可能性を示唆されています。
ニュートリノの静止質量なんてどうやって測るのでしょう。存在する限り光速で飛び続ける素粒子なんですから。
それに、飛んでるニュートリノの質量でさえ電子の100万分の1ぐらいと予想されていて、電子の質量は1グラムの10億分の1のさらに10億分の1のさらにさらに10億分の1ぐらいです。
※電子の質量を”10のマイナス27乗グラム”として説明しましたが、正確には”9×10のマイナス28乗グラム”です。どっちだっていいか、そんなこと。
さてさて、そんなニュートリノは物質世界と意識世界の双方に相互作用するかどうかは、ニュートリノがマヨラナ粒子であるか否かの実験結果を待たなければならないと考えています。
マヨラナ粒子とは、粒子(物質)と反粒子(反物質)が同じであるため、粒子同士または反粒子同士でも出会うと対消滅して光に変わってしまう特殊な性質で、現在は東北大学が奥飛騨神岡のカムランドで、KEK(高エネルギー加速器研究機構)が茨城県東海村のJ-PARCでニュートリノがマヨラナ粒子かどうかを確認する実験をおこなっています。
結果が出るまで時間がかかるでしょうけど、「日本のことばで宇宙をひもとく」(いよのいし著、今日の話題社)には、こんなことが書かれていました。
「ニュートリノは意識粒子と物質粒子の両方の性質を持つ………(途中略)………ニュートリノは精神と物質の中間に存在し、その両方の性質を持つことになります。(略)………つまり極微のナノ世界と目に見える世界の中間にいて、その転換を司るのがニュートリノという、意識と粒子の混合の姿です」
というわけで、やっぱりニュートリノがスピリチュアルサイエンスの鍵になりそうですね。
この著書、数霊シリーズと同じ出版社でした。
写真はカムランド内部とスーパーカミオカンデ内部。
ともに周囲を光電子増倍管で埋めつくしているため、よく似ています。
どちらも設置場所は名古屋から国道41号線を北上した奥飛騨の神岡。
by μ(ミュー)ニュートリノ41