白馬村もそろそろ初夏の様相を呈してまいりまして、早く秋にならないものかと欲し願う昨今であります。
これまで撮りためてきた白銀まばゆい冬景色と色鮮やかな春の写真を見比べていたら、冬も春も同じ場所から同じアングルで撮ったものがいくつかあることに気付き、これがなかなかのものでしたのでぜひご覧いただきたく思います。
題して「白馬村の冬と春 2024」
残念ながら桜の写真はあまりありません。それにはワケがありまして、桜が咲き始めたころの白馬村は曇りの日が続いてアルプスはちっとも姿をみせてくれませんでした。なので写真も撮ってません。
そしてやっと晴れたかと思いきや今度は黄砂で山がボンヤリ霞んでしまい、アルプスはどこやねんというほど何も見えない日が2日間続き、翌日は黄砂の影響が残るもののやっとこさ桜と北アルプスが撮れました。けどちょっと桜は散り始め。次の快晴ではもう遅かったという訳です。
まず最初は大出(おおいで)の吊り橋から。
白馬村で真っ先にハチを連れて来た場所です。ハチとここを散歩したくて移住してきたと言っても華厳の滝です。いえ、過言ではありません。
冬:1月29日と春:4月26日(写真 1・2)
次はボクがもっとも好きな景色のひとつである白馬駅の裏から。
春の景色は代掻き(しろかき)が済んだ田んぼに映る残雪の北アルプスなんですが、その美しさったらお見事でした。
初夏のような雰囲気でもありますが、この日(5月10日)は朝の最低気温が氷点下(マイナス0.5度)だったので、まだ春にしておきます。日中は23.8度まで上がりましたけど。
冬:2月10日と春:5月10日(写真 3・4)
代掻きで思い出したんですが、白馬の名前の由来はハクバではなくシロウマというのが通説になっていまして、白山がハクサンではなくシラヤマなのと似てますね。
白馬村から見上げる白馬岳は春になって雪解けがすすむと、山肌に代掻き(しろかき)をする馬のような姿が現れるらしいんです。
シロかきをするウマ。それがシロウマで、いつからでしょうかシロウマ(代馬)→シロウマ(白馬)→ハクバになったんだとか。
白馬村とか白馬駅はハクバですけど、白馬三山の白馬岳は今でもシロウマ岳と呼ぶ人が多いのはそのためなのでしょうか。
けどシロ掻きをするウマでシロウマ…………有力な説ではありますけど、どうなんでしょうねぇ。
それと、馬っぽい形は雪が消えた山肌に現れるので白くはありません。黒いです。白馬の黒馬です。
と、ここまで書いておきながら今さらですが、白馬村生まれの白馬村育ちで、1993年には日本人として初めて国際山岳ガイドに承認された降旗義道さんはその説をキッパリと否定されてます。まったくの作り話、デタラメな話であるぞよと。
そして降旗さんによると、白馬村で生まれ育った人は基本的に白馬岳をシロウマ岳とは呼ばないとのことだそうです。
んー、ボクはこれから何と呼べばいいのだろう。
冬と春に戻ります。
最後は松川大橋からの景色です。
この上流に架かる白馬大橋や松川橋は観光客の撮影スポットになっているんですが、断然ここ松川大橋からの景色が迫力も美しさも勝ります。車を停めるスペースも橋の両サイドにあるので、晴れた日の午前中にお越しください。
冬:2月17日と春:5月14日(写真 5・6)