太陽は25度なんですか?

一般的に、太陽の表面温度は約6000度で、燃え上がるコロナは100万度。そして核融合を起こしている中心部の温度は1500万度に達しているとされています。

地球は大気があるため、太陽光は空気中で温度を持つけど、宇宙空間は(ほぼ)真空だからそんなに熱くはならない。
それで、太陽は25度ということなんでしょうか?

光は色で温度を知ることができるため、空気中でも真空でも光の色を分析すれば温度が判ります。

ヒトの目に見える光というのは、約380ナノメートル~770ナノメートルの電磁波のことで、それ以外は見えません。

が、見えない光ですけど、さらに細かい波長、例えばエックス線で太陽を見れば、1000万度ほどの光がちゃんと写ります。

人工衛星とか惑星探査機とかに、金色のアルミ箔みたいなものが巻かれている写真を見たことはありますか?
イトカワに軟着陸した「ハヤブサ」も、金色のアルミ箔っぽいものに包まれていましたでしょ。

あれは消防士さんの耐熱服と同じで、人工衛星や惑星探査機を熱から守っているんです。

なぜなら、太陽を向いている面はすぐに150度ほどまで熱せられてしまい、そうなると故障の原因になりかねません。

アルミ箔の内側には液体が流れるチューブが張り巡らされているものもあり、それで冷却しているんですが、つくば市のJAXAへ行けばそのシステムが見られます。

太陽が25度なら、なんで同じ真空の空間で惑星探査機が150度にまでなるんだ。

彗星って、長い“尾”を引いてますでしょ。
彗星は、簡単にいえば汚れた雪ダルマみたいなもので、太陽に近づくにつれ融けていくんです。

周りが真空なので、融けた雪ダルマは液体にはならず、気体になって蒸発するため、それが“尾”になるんですね。
太陽が25度で彗星が融けるのだろうか?

地球上でミニ太陽をつくっている人たちがいます、岐阜県土岐市に。
核融合科学研究所で聞きました。太陽が25度の可能性って、わずかでもあるんですか?

そんなウワサがあること自体に驚いていました。
でしょうね。

核融合科学研究所では、核融合を起こすヘリカル装置内部でのイオン温度を8000万度にまで達成させていますし、電子温度にいたっては2億度を越したみたいです。

けど、太陽内部のような圧力がないため、核融合の実用化はまだまだ時間がかかりますし、それまでに効率的な自然エネルギーを利用したシステムが開発されるのではないでしょうか。

ついでに日本科学未来館にも電話して確かめました。
関西のアンジャッシュ氏は、「ハヤブサ」がイトカワに軟着陸した瞬間、指令室からその様子を見守っていた博士で、恥ずかしかったんですが、聞きました。
太陽が25度って、あり得ますか?

いろいろと説明してくださったんですが、もうバカバカしくなってきたから止めます、この話題。

そろそろ、宇宙の星の数と中ジョッキ一杯のビールに含まれる素粒子の答えを書きます。

μニュートリノ418