日々是白馬村 part 28

次のアパートの契約をしてきたら番地が8848で、チョモランマ(サガルマータ)の標高と同じでした。メートル単位で。
一般的にはエベレストと呼ばれていますがチベットではチョモランマ、ネパールではサガルマータとの現地名があるのだからイギリス人の名前で呼ぶのは止めましょう。山にも失礼ですし。

白馬へ来てから気付いたんですが、ホテルや旅館の送迎バス以外にも「898(ハクバ)」ナンバーの車がめちゃくちゃ多くて、他府県ナンバーでも「898」を頻繁に見かけます。
白馬村は松本ナンバーなので白馬好きは「898」を取得するんでしょうね。白馬ナンバーがあればいいのですが、人口が少ないので無理みたいです。
ボクはまだ名古屋ナンバーですけど、松本ナンバーに変えたら何番にしようか迷っていて、いくらなんでも「898」だけは避けるつもりです。ありふれてるので。
白馬を数霊にすると
ハ=26、ク=8、バ=66
で、合計が「100」になるんですが「100」は富士山のイメージが強いのでどうしたもんかと悩むところです。
フ=28、ジ=60、サ=11、ン=1
ね、「100」でしょ。
ちなみにお世話になっている出版社の担当者は携帯番号の下4桁が「0898」なんです。
それって「Oh!白馬」なので羨ましい番号だ。
それと、白馬村では車を買っても車庫証明は要りません。どの家にもどのアパートにも駐車場があるのが当たり前だから、車庫証明なんて必要ないんです。
以前から疑問に思っていることがありまして、戦車は車庫証明があれば都会でも所有できるのでしょうか。

2024年になり長野県の人口が200万人を割りました。とはいっても2001年のピーク時でさえ222万人なんですけどね。
現在、名古屋市の人口が232万人ほど。
長野県の面積は名古屋市の41倍もあるんだから広くて気持ちいいですよ。ハチの散歩は41倍以上に楽しいですし。
昨年、愛知県から長野県への転入者は145人で、そのうちの1人がボクです。
逆に長野県から愛知県への転出者は161人なので、16人も愛知県に長野県民を奪われたことになります。
転入・転出でもっとも多いのはもちろん東京都で、長野県→東京都は422人。東京都→長野県は399人でした。はい、ここでも23人減りました。
他に多いのは神奈川県と埼玉県で、転入・転出ともに愛知県とほぼ同じ人数です。

白馬村については昨年11月ごろの人口が約8400人でしたが、今現在(3月6日)は約9250人に増えてます。
これは3ヵ月以上ホテルなどで働くの外国人就労者が含まれているためで、スキーシーズンが終われば8400人前後に戻るそうです。

白馬村で半年暮らして実感しているんですけど、大自然に囲まれながらも不便さを感じない町(村ですけど)って実に心地いいですよ。
ボクは田舎暮らしがしたいわけではないので山奥の小川村とかは無理なんです。
※小川村も素敵なところで、田舎暮らしを求める人にはもってこいなんですが、生活の実力がない軟弱なボクは労働を一旦は貨幣にして、その貨幣を使ってでないと生活できません。生活の実力がある人は労働がそのまま衣食住に直結するので、それができる人には小川村とか鬼無里村(現在は長野市鬼無里)なんて最高だと思います。景色もいいし、とにかく物件が安い!

品揃えが豊富なスーパーやホームセンター、コンビニやドラッグストアが近所にあり、飲食店や居酒屋もわんさかあって、それでもって大自然に囲まれて暮らせる町は長野県にたくさんあります。
最近は一番人気が南箕輪(みなみみのわ)村で、移住者が増え続けてます。小学校なんて生徒が増えすぎて職員は戸惑ってるとも聞きました。
南箕輪村や周辺の伊那市・駒ヶ根市あたりは東に南アルプスが、西にはすぐ間近に中央アルプスがそびえ、雪もあまり降らないので子育て世代には最高です。松本や諏訪にも近いですし。
もう少し都会?を望むなら塩尻市の場合、隣りの松本市よりも物件が割安になります。塩尻市の市長さんにはお世話になってるので宣伝しておきます。

白馬村方面の場合、絶対に白馬村じゃないといけないという目的がないのであれば、大町市・池田町・松川村がよろしいかと。景色も環境も素晴らしいですし、何より物件がまともな値段ですから。特に池田町は行政が移住に対してとても熱心で、高瀬川越しに見る北アルプスは絶景かな、絶景かな。

白馬村なんですけど相変わらずの人気で、今のアパートはボクが出たら次に入る人から家賃が値上がりするらしく、1DKで11万5千円になるとか。なのでボクのようなバカしか来られなくなりました。
もっと困ってるのは野沢温泉街です。外国人が押し寄せて来ていて、白馬村の場合は高くても物件はあるし築50年ぐらいのボロ別荘なら安く借りられることもありますが、野沢温泉街は物件自体がないので、温泉街やスキー場で働いている人の中には山を下った近隣の町にアパートを借りて毎日通っているとのこと。

白馬村や野沢温泉街はかなり特殊ですが、毎日のようにハチとこんな景色の中を散歩できるのだから、都会を抜け出し長野県で暮らしてみてはいかがでしょうか。これらの景色、拝観料は要りません。
長野県の求人倍率は全国で上位に入るほど高いです。
ただしガソリンが全国で一番高く、白馬村は名古屋よりも1割ほど高いんですが、燃費が3割以上もよくなるので問題ありません。

姫川に架かる大出(おおいで)の吊り橋へ夜明け前に行くと雲がなければこの景色が見られます。モルゲンロートで赤く染まる白馬三山(写真 1)。

松川沿いではこんな光景に出会えることも。
夜明けを迎えた瞬間の美しき雄大な北アルプス(写真 2)。

まばゆい陽射しの中で姫川沿いをハチと散歩していると、ここへ勝手に小屋でも建てて暮らしてみたくなってきます(写真 3)。

中央が五竜岳で右は唐松岳。やや左に見える五竜スキー場の真上が鹿島槍ヶ岳でその左が爺ヶ岳。

けど、散歩中に天気が急変すると恐ろしいことに遭遇したりもします。
左側から強風と共に雪が吹き付け、左半身だけが凍りつきかけたハチ。右側は何ともないので正面から見たらマジンガーZのアシュラ男爵みたいでした(写真 4)。