イスタンブール part2“オリンピック”

現在人口が約7千500万人のトルコ共和国は、平均年齢が29、7歳。若い。
我が日本国はといえば44、9歳。老いる国だ。

昨年9月のトルコで、現地ガイドのムスタファが、トルコの平均年齢を26、7歳だと言っていたけど、奴は信頼できないので、大使館に確認したら29、7歳だった。ほらね。

GDPは現在は世界第17位ぐらいで、近い将来は必ずトップ10に入るであろうと予想されている。

そんなトルコがなぜEUに加盟できないのか?
理由は簡単だ。
もしトルコがEUに加盟すれば、ドイツに次いで2番目に人口が多い国になり、当然のこと発言力も他国を上回る可能性がある。

そうなると困るのがイギリスでありフランスだ。
EUで2番目の人口と発言力を持つ国が新参者であり、しかもイスラム教国家とくれば、イギリスやフランスがそれを受け入れるはずがないのだ。

なのでまずはオリンピックを成功させてやれ…………

日本は高度経済成長期に東京オリンピック(1964年)と札幌オリンピック(1972年)を経験した。
しかもその間には大阪万博(1970年)もおこなわれ、いよいよ先進国の仲間入りを果たした。

韓国では成長期の1988年にソウルオリンピックが開催された。

90年代から台頭してきたBRICs諸国(ブラジル・ロシア・インド・中国)では、2008年に北京オリンピック+2010年上海万博、2014年はロシアのソチで冬季オリンピックが、2016年はブラジルでリオデジャネイロオリンピック+2014年サッカーW杯ブラジル大会が予定されている。

(※ロシアの場合、ソビエト連邦時代の1980年にモスクワオリンピックを開催。
日本はアメリカからの圧力により、ボイコットさせられたため不参加)

このように、国家の成長期にはオリンピックや万博などの世界的なイベントがその国で開催され、人々の意識や自信の向上、インフラの整備、知名度、その他が一斉に開花する。

ならば平均年齢が29、7歳と若く、GDPが17位まで伸びてきているトルコに2020年のオリンピックを開催してもらうことが、人類全体の発展にはふさわしいと思う。

タガーマハランやアララト山での神事後、トルコを横断して最後に3泊したイスタンブールは本当に楽しかった。ぜひまた行きたい。

どうかイスタンブールが早急に鎮まりますように。

そして、メドゥーサに対する人々の意識が改まりますように。