我が国の官房長官様がシリアに向けて
「いかなる場合でも化学兵器の使用は許されない」
とぬかしやがった。
ということは、日本国の正式な声明として
「化学兵器はいかなる場合でも使用を認めないが、核兵器なら場合によって使用を認める」
ということか。

化学兵器どころか、通常兵器だって本来は
「いかなる場合でも使用を認めるべきではない」
けども、ちょっとそれは置いといて、ここでは化学兵器以上についてを。

官房長官様の発言は間違ってなさそうに思うでしょう。
もちろん化学兵器なんて、いかなる場合でも使用は許されず、すぐにでも全廃すべきです。

問題はそんなことではありません。
今年の4月24日、スイスのジュネーブで開かれたＮＰＴ(核拡散防止条約会議)にて
「核兵器はいかなる場合でも使用しない」
との共同声明に、世界74カ国が署名しました。

しかし、唯一の被爆国である我が国日本は、なんとなんとなんと署名しなかったんですよ！

他国から非難の声を浴びるのは当然で、もう日本政府なんて信頼してないと思いますよ、東南アジア諸国や南アフリカは。
この声明は南アフリカが提案したものなので。

まさか自国で核兵器を使用するつもりはないでしょうから、アメリカへの配慮だと思われますが、いいのか本当に、日本国政府。

政府に反対する組織や集団を「反政府勢力」と呼びますが、大多数の国民の意見に反対の対応をする政府を「反国民勢力」と呼ぶことにします。

政府が、場合によっては核兵器の使用を認めているのだから、8月6日の式典で広島市長が安部ちゃんに向かって怒りをあらわにしたのは当たり前のこと。

とにかく、4月にこんなことがあったなんて知らなかった人が多いと思いますが、あまり報道されてませんので仕方ないですよね。
だって選挙前なんだもん。

ご立派な官房長官様が
「いかなる場合でも化学兵器の使用は許されない」
とほざいたのを聞いてブチ切れそうになった理由を判っていただけましたでしょうか。