今回はプロでもなかなか難しい首の張りについてを。
一時的に反射でゆるめることは出来ても、深部からしっかりゆるめるとなると経験が必要になりますが、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や斜角筋(しゃかくきん)がゆるむと、人生を楽に生きられるようになります。
感情のコントロールが効かずに突然キレたり、見境なく犯罪行為に駆り立てられたり、眠りにつこうとしても首の横から後ろ側に緊張があって寝付けないなどは、多かれ少なかれ首の筋肉の影響があると思われます。
整体教室の生徒さんから質問されて対応に困るのが、胸鎖乳突筋や(前・中・後)斜角筋のゆるめ方で、今のところ胸鎖乳突筋は耳のすぐ後ろ側からゆるめる方法をお伝えしていますが、この方法ですと一部分しかゆるみません。
重要なのは鎖骨・胸骨・第1第2肋骨なんですが、特に鎖骨の上側は強い力を加えると危険です。
なので、指で骨膜を感じながらゆっくりじっくり鎖骨をつまみます。
グリグリゴシゴシしてはいけません。ただジーッとつまんでるだけでいいです。
骨膜の主成分はコラーゲン線維でして、多数の血管や感覚神経が繋がっています。
その骨膜を、あえて表現するならば「やわらかく」してあげるという感じです。
鎖骨と胸骨の繋がり目や第1肋骨との繋がり目については、これもあえて表現するならばその箇所にたまったゼリーみたいな老廃物を散らす、といった感覚で掃除してあげます。
扁桃腺に問題があったり、ぜんそくや咳が止まらない症状はわりと高い確率で改善されることが期待できます。
それと、これは確証がありませんが、自分の体験も含めて考えますと花粉症って首の張りが原因?
首の張りが元にあって頸椎の可動性が失われ、それが花粉症の症状を引き起こしているのではとも考えています。
しかし、他の先生の意見では胃の疲れが絡んでる説や目の疲れも無視できない説なども一理あり、いよいよシーズン到来ですので今年こそ解明したいです。
あとは第1~第3あたりの肋骨で、肋骨と肋骨の間にゆっくり指を差し込み、肋骨間を広げるように骨膜の拭き掃除をしてあげるのも効果がありますが、ゆっくりやさしくを絶対に守ってください。
他にも簡単な方法として、耳を引っ張るのも面白いと思います。
ヒトの身体は自分で耳を引っ張りやすいつくりですので、案外こういった単純な手技こそが優れた治療法なのかもしれません。
けど、厚生労働省は認めないし発表しませんよ、そんなことは。誰も儲からないのですから。
なので、こちらとしては見つけ次第お伝えします。
やっぱり首の張りは文章にすると難しいので、次はもっと判りやすい内容にします。