[骨の妙味 13]

名古屋教室の生徒さんから質問がありましたので、今回は肋骨、あばら骨ですがアダムとイブの話ではありません。
肋骨全体のやわらかさは、背骨の可動性も保てますし、臓器のハタラキにも影響してきます。
また、事故などでは肋骨がやわらかいほど怪我が小さくて済む場合もあります。

肋骨にヒビが入った場合、お医者さんへ行っても治しようがなく、たいてい最初の3週間~4週間はクシャミや咳などが響きます。
そして次の3週間~4週間は動く姿勢によってはまだ痛みを感じたりすることでしょう。

ところが、ヒビの入った箇所に手のひらを当て、ただ気を流しつつ温めているだけでも治りは確実に早くなります。
痛みが少し和らげば、ヒビの入った箇所のまわりを掃除してやります。
肋骨と肋骨の間に指を当て、骨にそってゆっくり広げるように10分~15分ほどゆるめますと、それまでは痛みを感じた姿勢でも痛くなくなるはずです。
ゆっくりそーっとゆるめてください。

怪我をしてない場合でも肋骨全体をゆるめますと、面白いことに身体がスリムになります。
相手をうつ伏せにして、骨にそって指で骨の間を掃除するようにしますと、掃除した側は反対側と比べ確実に細身になるため、すぐにわかります。
また、同時に臓器のハタラキもよくなるであろうからけっこう面白いです。

肋骨でも身体の前側、胸骨とくっついた部分は自分でも触ることができるため、自身での健康診断になりまして、胸骨と肋骨の繋がりめで硬いところは、その肋骨が繋がる背骨も硬く、したがってその背骨に信号を送る臓器もハタラキが悪くなっている場合が多いです。

自分自身で背骨を直接は触りにくいですので、前側の胸骨と肋骨の繋がりめで自分の身体の状態を判断し、硬くなってる部分や、ヌメリがあって触ると痛い部分を毎日30秒ずつでも掃除すれば、病気の予防になります。
お風呂でたった30秒。それだけで健康力がアップしますので試してみてください。
特に胸骨のヌメリは掃除しておいた方が、将来の病気を回避できるかもしれないほど重要です。

飛行機事故などで子供の助かる確率が高いのは、ひとつの要因として肋骨全体のやわらかさがあると考えます。
事故の瞬間、強烈な衝撃を受けて身体がグシャーッとつぶれても、肋骨全体がやわらかいとゴムフーセンのようにビョーンと元通りになってくれるでしょうから。
しかし身体がこわばった大人は衝撃を受けた瞬間、折れた肋骨が各臓器を突き破りお陀仏となってしまうわけです。

肋骨のゆるめかたはわりと簡単ですので、5級教室のメニューに加えましょうか。
そうなると4回コースでは済まないので、参加費据え置きで5級を5回コースにしなければいけない。いけないので次からはそうしましょうか。