[骨の妙味 18]

最近のこのコーナーは”金縛り”だとか”神からのメッセージ”だとか”雨どい”などちょっと危ない内容ばかりでしたので、今回はノーマルにまいりたいと思いまして、取り扱うのはこのコーナー常連の肩甲骨です。
技術的に少し難しい”肩甲骨はがし”の超効果のお話。

整体教室の5級クラスではデモンストレーションだけの肩甲骨はがしですが、実はスゴすぎる効果がありまして、瞬間的に胸椎1番~4番までがゆるんでしまう場合があります。
基本的には腕の疲れや長時間同じ姿勢での仕事が胸椎上部に溜まるんですが、他の方法で胸椎の1番~4番までをゆるめるには、少し時間がかかりますし、技術も必要になります。

だったら初めから肩甲骨はがしをすればいいじゃねえかと思われるでしょうけど、肩甲骨はがしは技術的なことに加え体力的にも問題があるんです。
この技術、親指と人差し指、手首から肘にかけての筋肉、そして背中の筋肉の一部に大きな負担がありまして、本気で手入れをしないと確実に自分の身体を壊してしまいます。

各種のマッサージを仕事にしている人は、知らず知らずのうちに腕の疲れが相当たまっているものですが、ほとんどの人は仕事が終わると自分の身体の手入れなどはせずに帰るか飲みに行きます!?
なので自身の手入れはついつい後回しにして、次の休みにでもちゃんとやろうなんて思いますが、次の休みになるとダラダラするかどこかへ遊びに行ってしまいます。

そんな訳で今までは教えてなかったんですが、5級クラスが5回に増えたため、わりと負担のない方法を練習してみましょう。
そのやり方は、うつ伏せではなく座ったままでやります。
相手の腕を背中側へもってくると、そちら側の肩甲骨が少し浮きます。
そこへ親指と人差し指でV字を作って肩甲骨の下側から差し込むのですが、プロでない人は指導者がいない場所ではおこなわないでください。
けして危険ではありませんが、慣れてない人が手加減をせずにやりますと、場合によっては問題が出るかもしれませんので。

ですが、ちゃんと指導を受ければそれほど難しくはないため、会社でも椅子に座ったまましてあげられます。
とにかく身体が軽くなり、ナゼか頭までスッキリするので、整体教室の生徒さんは会社で誰かにしてあげる場合、3分でランチ代が稼げるかもしれません。
仲がいい相手はお金なんて必要ないでしょうけど、にくったらしい上司からはランチ代をもらっていいですよ。

コツは、相手の腕を背中側にもっていき、自分の空いてる手で相手の肩を後ろへ引くと、さらに肩甲骨の裏側へ指を突っ込みやすくなります。
ただし、肩甲骨が浮く人はある程度やわらかさがある人であって、肩甲骨の可動性がなくなっている人は座っていようとうつ伏せにしようと、肩甲骨ははがれません。

まぁ、そのような場合、うつ伏せで腕を引っ張って脇を伸ばしてから、通常の肩甲骨第2エリアから始めてください。
胸椎1番~4番までがゆるむと、高血圧の場合は血圧の上が下がるかもしれません。

これ以上書くと薬事法の関係で叱られるため、もう止めますけど、血圧を下げるのに薬を使わなければ何もできないのって、医者というよりも製薬会社の小売り担当者みたいだ。