「赤と白」

ワインの話ではありません。
宇陀の赤土や朱(丹)と、白山神界の白が今のテーマで、考えてみたら「紅白」でした。
赤土や朱の場合は”紅”というよりも”朱赤”なんですが一応は「紅白」ですし、新作「遷都高天原」のメインテーマ”日本とトルコの融合”で使用した太極図と同じ色の組み合わせでして、次は何をしろと。
ひとまず10月の8日~9日は宇陀へ、11月8日~9日は白山1周ツアーがあるので、何をすべきか考えてみます。

宇陀市大宇陀の香久山で採ってきた赤土に、塩とお神酒を練りまぜた赤土団子をどこにお供えしようかと、それが一番の悩みどころでした。
なにしろ「宇陀でお待ち申す」なんて言われても、宇陀のどこでお待ちなのか判りゃしません。

と、そこへ東京からこんなのが来ました。
「宇陀に”血の原”ってありますか?」って。なんか怖いぞ。
それに「イナサ山がどうのこうのっておっしゃるんですけど、イナサって出雲じゃないんですか?」とも。

たしかに出雲には稲佐浜がありますし、長崎の稲佐山から見た夜景はめちゃくちゃ綺麗でした。
宇陀にもイナサ山があるのか調べたところ、大宇陀と榛原(はいばら)の間に伊那佐山がありました。
古事記にも出てくる山で、標高は東京スカイツリーよりも3メートル高い637メートル。
えっ、登るの?

気付いてないことにして、次は”血の原”を探したところ、げっ、宇陀市菟田野(うだの)地区に「血原橋」があり、かつての戦いで真っ赤に染まった場所なので、その地を「血原」と呼ぶのだそうです。
しかも、地図で一番気になっていた宇賀神社の地区なので、とにかく行ってみます、覚悟して。

かつて宇陀は朱の産地。
しかも宇陀地区は今でいうパワースポットだったため、天武天皇や草壁皇子らもこの地で狩りをして、パワーに満ちた土地で育った鹿や猪の肉を食べてパワーを得ていたようです。

その宇陀の歴史は「逆さ吊り」らしく、どう逆さ吊りなのかはまだ理解できていませんけど、各地で謝ってきます。

それで、「白」については今までに白山の神々をたくさん書いてきましたし、白山に関しては専門にされる人が大勢いらっしゃるのに、ここへきてまた「白山」です。
白山中居(ちゅうきょ)神社が鎮座する石徹白(いとしろ)地区は、半世紀前までは福井県だったんですね。
それが1958年(昭和33年)、岐阜県へ越県合併したのだとか。

11月の”白山ぐるりと1周ツアー”に向けて予習しようと「白山信仰の源流  泰澄の生涯と古代仏教」、「海を渡った白山信仰」、「白の民俗学へ  白山信仰の謎を追って」などを読んでみましたが、すべて途中で挫折。
読みきったのは「白山信仰  白山ヒメの謎に迫る」と「白山幻想録」だけでして、白山について調べるのは宇陀から帰ってからにします。

赤土団子を作るのって、ちょっと緊張しますね。