[骨の妙味 33]

臓器から影響を受けている胸椎の続きです。
今回は胸椎の5番~10番を取り上げていますので、腸のハタラキについてはまた別の機会にお話しします。

以前にも書いたかもしれませんが、胸椎5番と6番がくっついている場合、揚げ物や油っこい中華料理などを食べると胸につかえるみたいですね。
5番が下がっているのか6番が上がっているのかは人によりますが、5番と6番のすき間を両親指でジーッと押さえてあげますと、少しずつゆるんでくるんですね。
ゆるんできたら5番は上げるように、6番は下げるように軽~く親指で操作することで、カキフライもエビチリも青椒肉絲も美味しくいただけるかもしれません。

胸椎の6番とか10番とか言われても、どの骨なのかが判らないのですよね。
個人差はありますけども、左右の肩甲骨の下端を探してみてください。
整体教室では右側肩甲骨の下端あたりを「マゼラン海峡」、左側の下端を「ケープタウン(希望峰)」と呼び、正確な位置を探す練習を繰り返しますが、マゼラン海峡(南アメリカ大陸の一番の先端はビーグル海峡でありホーン岬ですが、知名度が低いのでマゼラン海峡にしています)とケープタウンを結んで、背骨と交わったところが胸椎7番になります。
ただし、人によっては6番だったり8番だったりもしますが、目安として憶えておくといいでしょう。

胸椎7番はインシュリンの分泌に影響があるため、糖尿の人はここをゆるめます。
癌や白血病の場合も7番を操作しまして、判断が難しいですが、7番両サイドの異常が激しい場合は食道癌の可能性も否定できないようです。
ただ、それはかなり専門的な話なので、家庭でしてあげられる整体としては、糖尿の人の7番を探し、痛い方向からジーッと軽く押さえてあげることでしょうか。
その際に胸椎8番まで指がかかり、7番と一緒に8番をゆるめてもかまいません。

臆病な人は8番はゆるめます。
どうやら心臓のハタラキは胸椎4番と8番の状態が影響するようで、臆病な性格が胸椎8番を正すことで変化するなんて、面白いですね。
今まで数人ですが、臆病を治してほしいと依頼をうけたことがあり、胸椎8番をゆるめましたが、その後が気になります。

忘年会や新年会のシーズンはお酒を飲む前に、自分で背中を見るようにして上半身を何回か左右にねじると、肝臓・腎臓がよく働いてくれますが、胸椎9番・10番あたりをすぐに探すことができれば、9番・10番を直接グリグリグリっと強めに刺激するか、あるいは9番右側の太い筋肉を同じようにグリグリグリグリって、グリを1回増やすぐらいグリグリしてあげてください。
サラリーマンがグリグリのやり合いっこを街のあちこちでやっていると笑えますね。
お店の人がお客さんにグリグリしてあげれば、アルコールの分解が早く進んで酔わないため、売り上げアップにつながるかもしれません。

臓器のハタラキではありませんけども、子供の移り気は胸椎6番の異常だそうです。
また、胃酸過多は胸椎6番のねじれが関係します。
6番の異常やねじれが判断できなくても症状が当てはまる場合、うつ伏せにした相手の背中の6番あたりを手のひらで温めてあげれば、どれだけかは効果があると思います。
ただし、症状があまりひどい場合は専門の先生に診てもらってください。