「諏訪古事記 番外編その14」

諏訪を含む信濃国で気になる言葉や地名の語源を調べるため次々とアイヌ関連の書籍を買いあさっているうち、とうとうアイヌ語辞典だけでも3冊になってしまいましたがそれでも納得いく答えは得られず、かといってすぐに北海道へ行くこともできないので、まずは三重県の松阪へ行ってきました。松浦武四郎記念館です。
松浦武四郎は幕末から明治初頭にかけて6度の蝦夷地(北海道)探査の結果、いかにアイヌの人々が和人(本州から渡った人)から搾取・略奪・虐待・強姦を繰り返し受けているかを訴え、アイヌ人からは信頼を得たものの松前藩からは命を狙われるまでになり、最終的は明治政府に愛想を尽かして蝦夷地を離れてしまいました。
松浦武四郎は「北海道」の名付け親であり、彼がそれを提案した明治2年7月17日にちなんで、2017年から7月17日を「北海道の日」とすることが道議会で決定しています。

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「諏訪古事記 その20」

小谷村でお世話になった小谷温泉の山田旅館は、昔から薙鎌神事の前日に諏訪大社の宮司や薙鎌作りの職人さんたちが宿泊するため、貴重な資料がたくさん残されています。
夕食後、無理をお願いして大女将にお話を伺い、古い書類や歴代の諏訪大社宮司の色紙なども見せていただき、話の途中で”オタリ”の名前はアイヌ語っぽいですねと問いかけたところ、
「先々代(19代目の主人のこと。現在は21代目)が小谷村の”オタリ”はアイヌ語だゆうとりました」
とおっしゃり、やっぱりな。
ただ残念なことに、オタリがアイヌ語だという証拠になるものは何も無いとのことでした。
☆写真1:木造3階建の風情ある山田旅館。帰りに大女将からお土産までいただいてしまい、お世話になりました。

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「改訂版と新刊」

右))はせくらみゆきさんとの共著「宇宙一切を動かす数霊の超メッセージ」(ヒカルランド)が増刷を重ね、このたび改訂版としてタイトルが変わりました。
ほんの少しだけ加筆してありますが他の内容は同じなので、すでにお持ちの人は買わなくても大丈夫ですが、まだお持ちでなければこの機会にお求めください。ロングベストセラーなんですって。

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「御柱ロス」

諏訪地方の各神社で小宮御柱祭りが終わり、残すは小さな祠の御柱だけになりました。
気持ちを切り替えて11月8日には諏訪大社の本宮で「鞴(ふいご)講神楽」に参加しつつ、諏訪の製鉄や鍛冶についての調べ事を再開しましたが、御柱ロス感は激しい禁断症状を伴いそうです。
「鞴講神楽」は通称”フイゴ祭り”と呼ばれ、要するに製鉄にまつわる祭りなので、茅野市玉川神之原地区の「山作り衆」や茅野市玉川山田地区の「薙鎌の会」など鉄にまつわる仕事をされている人たちの祭りですが、詳しくは「諏訪古事記」でお話しいたします。
来年3月には信濃国二之宮小野神社で御柱祭りの山出しが、5月には里曳きがありますが、それまではロス感に耐えつつ御柱貯金をしておきます。何しろ遣えるお金も遣うべきでないお金もすべて諏訪で遣いきってしまいましたので。

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「諏訪古事記 番外編その13」

武田信玄は戦いに挑む際に「南無諏方南宮法性上下大明神」の御旗を掲げていました。”諏方”とは”諏訪”のことで、武田信玄と諏訪地域は切っても切れない関係にあります。
それで、信玄の跡取りで諏訪氏の血を持つ勝頼を調べていると勝頼の母、つまり信玄の妻である諏訪御料人が療養していたとされる岡谷市湊(みなと)の龍光山観音院へと行き着きました。
この龍光山観音院の十一面観音は春と秋、お彼岸の朝のわずかな時間に空からと諏訪湖に反射したふたつの太陽に照らされるんです。
しかもそれが発見されたのはわずか9年前のこと。現在の中島住職が朝のお務め中、十一面観音に陽が当たって突然輝いたとのこと。日本のアブシンベル神殿だ。

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「小宮御柱祭り 第9弾」

♪奥山のぉ~大木ぅ~
里にぃ~下りぃて~
神と~なる~ヨイサッ
ヤ~レヨ~イサッ

底冷えがする山の中腹に木遣りがこだまして4本の御柱が動き出しました。この地区はラッパ隊を入れず木遣りだけで昔ながらの曳行を継承しているため、あたりに響く木遣りが森に溶け込み、古き時代を想わせる雰囲気がとても心地よかったです。
今年最後になるであろう小宮御柱祭り参加するため、岡谷インターを降りてほんの3分、岡谷市長地(おさち)の出早(いずはや)地区にある大山祇神社・金山彦神社に来ました。
両社はともに山の神として並んで祀られており、社というより祠(ほこら)なんですが、祠にしては立派な御柱を建てるため、隣の地区の大総代ルパン三世笠原親分からこの地区の大総代さんを紹介していただいたわけです。

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「小宮御柱祭り 総論~so long~」

この1年半で諏訪地方を訪れること30数回、うち13回が御柱祭り関連でした。残す小宮御柱はあと1回(岡谷市出早地区)のみ。
これまで曳かせていただいた御柱の総数は10本になりました。
・諏訪大社、本宮二之御柱
・諏訪大社、秋宮二之御柱
・茅野市玉川、山田地区の壺井八幡神社一之御柱
・茅野市玉川、小泉地区の小泉諏訪神社一之御柱
・茅野市湖東、中村地区の大星神社一之御柱
・諏訪市上諏訪、茶臼山の手長神社一之御柱
・茅野市玉川、中沢地区の多留姫神社一之御柱
・岡谷市川岸、川岸上の熊野神社二之御柱
・富士見町落合、上蔦木地区の十五社大明神一之御柱
・諏訪郡下諏訪町、東山田地区の熊野神社一之御柱

4月、諏訪大社の御柱大祭で山出しが始まったころは御柱に近寄ることさえ難しくて…………

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「小宮御柱祭り 第8弾」

下諏訪町東山田地区にある熊野神社の小宮御柱に総勢22人で参加させていただきました。
この熊野神社は和田峠(日本でもっとも美しい黒曜石が採れる峠)の守護神でもあります。
ルパン三世笠原大総代が棲まう岡谷市川岸の熊野神社(小宮御柱祭り 第6弾)は旧中仙道の小野峠(三沢峠)を守護する神なので、熊野神社は峠を護るハタラキがあるようですね。

さて、北は仙台、東は宇都宮や神奈川、西は大阪、南は熊本からの参加者をお連れしたところ、まぁ大総代の林さんも区長の高木さんも曳行長さんも役員さんも氏子さんも受け入れ準備が完璧でして、これほど歓迎していただけるとは思ってもみませんでしたので、参加者一同大感激でした。
下諏訪町東山田地区熊野神社の氏子の皆様、あたたかいお心遣い本当にありがとうございました。

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「小宮御柱祭り 第7弾」

今回は富士見町落合の上蔦木(かみつたき)地区にある十五社大明神(十五社神社)の小宮御柱祭りに来ました。
十五社神社の御祭神はタケミナカタと妻神のヤサカトメ、そして13柱の御子ということですが、この13柱が調べてみるとけっこうややこしいので「諏訪古事記」で取り上げることにして、御柱です。
富士見町の中で落合・本郷・境の三地区は諏訪大社の御柱大祭で本宮三之御柱を曳き建てていますが、今までほとんどと言っていいほど縁がありませんでした。
ですから6年後の御柱大祭に向けてのご縁作りも兼ねて今回はここを選んだわけですが、この集落はほぼ山梨県で、1、5㎞先は北杜市白州町なのでワインの香りが漂ってきそう…………なわけないか。

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