播磨の国の風土記にも尾張氏の名前が出てきます。
また、尾張氏をたどると奈良県葛城の高尾張邑(たかおわりむら)に至りますが、まずはvol.3の続きで美濃の神淵神社についてを。
天武天皇(当時はまだ大海人皇子)が美濃の神淵(かぶち)神社にスサノヲを祀ったのは(伝承が正しければ)”壬申の乱イブ”と言っても過言でない672年6月のこと。
美濃の国の一ノ宮、南宮大社は金山彦が祀られているほどなので、天武天皇は戦いに際して鉄と火の神々から守護を受けたかったのだと思います。
神淵神社は本殿東側に「蛇骨神社」がたたずみ、御祭神は麁正之剣神霊(アラマサノツルギノシンレイ………十拳剣の別名)。
本殿西側の「蛇尾神社」は御祭神に草薙之剣神霊が祀られています。
奈良県天理市の石上(イソノカミ)神宮が大和の国の武器庫であるように、ここ神淵神社は美濃の国の剣保管庫のようで、「遷都高天原」の325ページ~に詳しく書きました。