[骨の妙味 42]

最近は頭の血管に問題があるであろう(あった)お客さんからの整体依頼が多く、共通しているのは”頭の5番”のつまりです。
整体教室で”頭の5番”と呼んでいるのは盆の窪(ボンノクボ)を中心とした後頭骨のヘリのことで、頭蓋骨と首の境目です。
教室では眠りの質が悪い人や眠れない人に、うつ伏せのままで頭の5番をゆるめる方法をお伝えしていますが、他にも目の疲れが抜けなかったり虫歯を治しても歯が痛む場合、耳鳴りや鼻づまりなどにも効果が見込めると思います。
また、脳梗塞で半身が麻痺している人や、ラグビー中の事故で手足に障害が残っている学生さんも、同じように頭の5番に妙な張りがありました。
※脳梗塞、くも膜下出血、脳出血などを総称して脳卒中と呼んでいます。

先日、頭の5番の張りがハンパじゃないお客さんがいまして、そこを90分間ゆるめましたが、それでやっと奥の張りが触れるようになりました。
奥にはさらに太い張りがありまして、あれは放っておくと半年~1年後には倒れるでしょうから、徹底的にゆるめようと思います。

頭の5番の張りについては、歯にブリッジをしている人もひどく張っている場合があり、必ずしもではないでしょうが歯への矯正が思わぬところにストレスとして現れているのかもしれません。
矯正は歯の成長を自然にまかせるのではなく力で強制するので、それをイメージすると確かに頭の5番あたりが詰まった感覚になってきて、なるほどと納得です。

最近の5級コースでは以前より頭の5番の練習時間を増やすようにしています。
中心の盆の窪、その両サイド1~2センチぐらいの箇所、さらに少し広げた両サイドなど、4箇所に分けて張りを確認したら、あとは相手に応じてゆるめます。
たいていの人は眠ってしまいますが、起きたときの顔が笑えまして、目がパッチリと大きく見開き「あなた誰」って感じなので、毎回それが教室の楽しみのひとつになっています。

そして、頭の5番の張りをゆるめると眠りの質がよくなることと目がスッキリするのは共通しますので、すぐにでもご家庭で使えますし、張りをゆるめる指の角度と自分の立ち位置(この場合は座る位置)をマスターすれば、施術する側も疲れません。
ご家庭の場合、テレビを観ながらでもできちゃいますし、おすすめはできませんがメールを打つことも可能です。
できれば施術中のメールはやめていただきたいのですが、まぁそれほど楽にできてしまうということです。

頭蓋骨で耳の後ろにある尖った部分を乳様突起(にゅうようとっき)と呼びます。
頭の5番の最大幅は乳様突起手前までで、この幅をゆるめるには少し指が疲れるので5級コースではやりませんが、ここは精神にも大きく影響するため、うつ症状や極度のイライラ、感情をコントロールできない人に必要なはずです。
両サイドを同時にゆるめると疲れる場合は片側ずつ交互にやればいいですので、5級コースでも必要とあらば質問してください。直接お教えします。

眠りの質が改善されれば背骨の緊張が抜けて前日の疲れも取れるでしょうし、白髪や抜け毛も防げるでしょう。
また、お腹の調子もよくなるはずで、毎朝トイレでスッキリできることも期待できます。
眠りの質がいい=身体がゆるむわけで、女性の場合は妊娠しやすくなるのも当然のことです。
今までの経験だと、不妊で悩んでる人の共通点は大脳の緊張で、例外はほとんどありませんでした。
それは頭の使いすぎが原因なのではなく、寝ているときも大脳の緊張がゆるまないことが問題で、むつかしいことを考えなくても大脳は緊張します。

頭の5番を温めることも有効でしょうが、それよりも確実に効果がある直接のゆるめ方を体得すれば、今後ずーっと子供にも孫にも曾孫にも玄孫にも使えるスゴ技になるはずです。
12月から大阪教室が、1月からは浜松教室が始まりますので、ぜひご参加ください。
他の地域でも和室で30畳程度(最低24畳)の会場が見つかれば開催してまいりたいと思います。