[骨の妙味 43]

No.42に続き、頭蓋骨についてをもうひとつ。頭の中心線です。
この中心線を少しずつズラシながらゆるめると、現代に生きる日本人は全員が快感なはず。やり方は簡単ですので、角度と立ち位置だけ学んでください。

それと、生理痛・生理不順・不妊・子宮筋腫・子宮がんや腰痛などにも影響があるであろう仙骨のフチについて。
腰痛って実は本人も具体的にどこが痛いのかを判ってない場合が多く、仙骨のフチやお尻の筋肉の張りが痛みの元になっていることもけっこうあります。
そんな場合の対処法としてお尻の横から仙骨のフチに溜まった汚れをゆっくり掃除してあげます。
また、子宮筋腫・子宮ガンは仙骨の表面や側面がプニョプニョしていて、フチ掃除と同時にプニョプニョ流しも覚えていただければ役に立つと思います。

赤ちゃんの頭蓋骨はてっぺんあたりが繋がっていないため、穴が開いたような状態になってます。
その部分を大泉門と呼びまして、生後1年半~2年ほどで閉じてきます。
それでひとつの大きな骨になったように見える頭蓋骨ですが、実はいくつもの結合部がありまして、冠状(かんじょう)縫合、前頭縫合、矢状縫合、鱗状(りんじょう)縫合、ラムダ縫合がそれです。

先ほど大泉門の名前が出てまいりました。
泉門と呼ばれる箇所も大泉門の他にいくつもありまして、それらは生後2年ほどですべてが閉じますが、頭蓋骨の縫合部が融合するのは場所によって40歳であったり50歳であったりするようなんです。
それで、この縫合部を頭の上からなぞってみると、内部の脳が疲れているほど頭蓋骨表面もゴツゴツしていて、自分で触ってもすぐに判ります。
ですからこの縫合部に沿って頭の上からゆっくり押さえるとこれが気持ち良く、疲れが激しい場合は重く感じたりもします。
もし頭蓋骨表面がブヨブヨしていれば触ると痛いでしょうが、それは危険な状態ですので放っておくと脳の血管が切れる可能性が極めて高いのです。今のうちにぜひゆるめてください。

教室では矢状縫合で大脳の緊張を、冠状縫合で極度の目の疲れをゆるめる方法をお伝えしてまして、これは便利です。
ここをゆるめることで偏頭痛の痛みが軽減されるも期待できますし、とにかく頭がスッキリします。
ただしラムダ縫合についてのみ押さえ方によっては気分が悪くなる場合があるため、5級クラスでは触りません。

次に仙骨のフチについてですが、極端に生理痛がひどい場合などは念入りに掃除します。
要領は肩甲骨1番の万里の長城を拭き掃除するのと同じですが、万里の長城とは一般的に肩甲棘(けんこうきょく)と呼ばれているところで、肩甲骨1番も弥栄整体教室独自の呼称ですので、調べても出てきません。あしからず。

で、仙骨のフチはお尻の真後ろからだと触りにくいので、お尻の横側から親指の腹を当てます。
そしてもう一方の手の手のひらで”押してズラす”わけですが、仙骨のフチに当ててる親指は雑巾の役割なので、いっさい力を入れないでください。雑巾に意識はありませんので。
コントロールはすべて親指を上から押さえた側の手でおこない、仙骨のフチに沿って溜まった汚れをゆっくーりと散らしていきます。
一度ためしてみてください。
ね、万里の長城と同じでしょ。

ですが教室では万里の長城の掃除がうまくできない人もいらっしゃいますので、5級だけでなく4級でも引き続き練習してまいりましょう。