同じ諏訪大社の氏子さんでも上社(前宮・本宮)エリアはみなさん静かで上品な人が多く、一方で下社(春宮・秋宮)エリアは一見すると怖そうなスキンヘッドのお兄さんが多くて近寄りがたいんですが、実は皆さんとても優しいんです。
けど、さすがに巨大な御柱を曳行しつつ難所を通り抜け、怪我人を出さないように配慮しながら仕事をこなすとなると、あちこちから怒号が飛び交うこともあります。
けど、あれぐらいじゃなければ何百・何千という氏子がまとまらないし運行にも支障をきたすでしょうから、諏訪へ来るたびにいろんな事を学べて、同時に自分の甘さが恥ずかしくなります。
今回は伊藤のぼるさんが全体のまとめ役として活躍されていましたが、頼り甲斐があり謙虚で、大勢の人を引っ張る実力をお持ちのカッコいいリーダーでした。
まぁ他の地域でも曳行長を任せられるような人たちは頼もしい人ばかりですし、そうでなければ選ばれないので当たり前といえば当たり前ですけども。
御柱のてっぺんにいるのが伊藤さんです。
一之御柱と四之御柱は建てるのに苦労されていて、途中で危険な場面もありましたが、伊藤さんをサポートする人たちが見事に困難を克服し、根の国に暮らすチ助・ミ吉たちの手長神社に新たな御柱が建てられたことで、感慨深いものがありました。
☆写真1:あと少しで一之御柱が建ちます。けどここで問題が発生してしまい、まっすぐ建つまで約1時間ずーっと御柱に乗る氏子さんはこのままの状態でした。
☆写真2:無事に建て御柱が終了。15人の氏子さんたちにとっては晴れ舞台です。
最後はロープを伝って滑るように1人ずつ降りてくるんですが、そこがまたパフォーマンスの見せ場でして、逆さまになったり回転したりして楽しませてくれました。
☆写真3:2日目の夜間曳行で、御柱と氏子の無事を見守る宮坂宮司と総代さんたち。
ちょうどこの位置では「真澄」を製造販売する宮坂醸造の社長夫妻と一緒に子綱を曳いていて、ボクのハッピの「御柱大祭 真澄の魂」の文字に喜んでもらいました。