糺日本書紀 part4

国会では財務省の公文書偽造について野党が激しく官僚および政府を追い詰めていめていましたが、日本書紀や古事記も公文書偽造なので、公文書偽造は大昔からの風習ですね。
これら公文書偽造については刑法155条の3項に違反すると思いますが、素人なので1項と2項と3項の違いがよく判らず、日本書紀や古事記の場合は有印(その時代に印鑑があったのかどうかも初めて考えたのでまた疑問が浮上してますが……)であれば3項に違反するのだろうか?
1項は”どんだけー”とか”背負い投げー”ではないです。それはイッコーや!

万葉集からひもとくと天智天皇は正統な皇位継承権がある皇太子なんかではなく、筑紫の覇者だったのであろうと考えられます。
万葉集のルールとして、皇太子や天皇に近い親族の歌は”御歌”になっていますが、のちの天智天皇である中大兄(なかのおうえ)のみはただの”歌”になっていて、それって一般市民ってことですよ。
(即位している天皇の場合は”御製歌”)

一部の研究者は万葉集編者のミスでかたつけていますが、中大兄に限り他の歌もすべてがそうなってますし、中大兄以外には一人もそのようなミスはありません。
しかも中大兄の場合、名前に”皇子”が付いておらず、呼び捨てなんですよ。
これも例外中の例外でして、研究者の中からは親しいからこそ呼び捨てにしてあるとの意見も出ていますが、意味が判らん。いくら親しいからといって浩宮様を呼び捨てにしますか?
大学で同級生だった人であっても、浩宮様を呼び捨てにすることはないでしょう。しかも公式の文章に。

日本書紀の場合、中大兄の名前は20回以上も登場しますが、一度たりとも中大兄皇子と書かれてる箇所はありません。
いったい天智って誰なんだ、ってこと。
筑紫の王なら王で別にそれでもいいんだけども、いつから筑紫の王になり、どこから来た誰なのかをはっきりさせたい。
説としてはいろいろありますよ。百済の王子であるとか。
たしかにその可能性もありますが、少なくとも万葉集編者は中大兄を正統な皇太子とは認めておらず、むしろそれを後世に知らしめてくれているはずです。
だったらそれを解明しなければ。

というわけで時間を弥生時代まで遡り、特殊器台(土器)を調べに吉備の国へ行ってきました。
・岡山県古代吉備文化財センター
・総社市埋蔵文化財 学習の家
・岡山県立博物館
および播磨の国の
・赤穂市立歴史博物館
・赤穂市立有年(うね)考古館
の館長ならびに学芸員の皆様、このたびは大変にお世話になりました。
続く。