ついにスーパーカミオカンデへ!

今年3回目の飛騨神岡は、ついに、ついについに、とうとう、やっと、苦節ウン十年、7月13日にスーパーカミオカンデの内部に入ることができました。
といっても光電子増倍管で埋めつくされた巨大水槽はニュートリノの観測が続けられているため中を見ることはできません。
ですが水槽のフタの上に立つことはできまして、足元の60㎝下にはあのスーパーカミオカンデがあると思うと、嬉しすぎて水槽に飛び込みたくなりましたがそれは無理。
「遷都高天原」ではトルコからやって来た女神レディー・ググたちが、茨城県東海村からスーパーカミオカンデまでニュートリノと一緒に飛ばされていますが、肉体がないからこその話です。

まずは道の駅内にあるカミオカラボでJーPARC(茨城県東海村)の坂元眞一博士のミニセミナーに参加したり、自分の写真が出ているような新聞をプリント(写真:1)してもらったりして遊んでから、いよいよツアー開始です。

バスでスーパーカミオカンデに向かう前に、東北大学がおこなっているカムランドでの研究についての説明がありまして、ダブルβ崩壊が確認できればニュートリノがマヨナラ粒子との証明になるんですが、難しい話なので皆さん多分チンプンカンプンだったと思います。

それで、バスに乗って国道41号線を北上して、スーパーカミオカンデへ入る炭坑の入り口へ。さらにバスを乗り換えて、ついにやってまいりました。憧れ続けていた”池の山”の地下1000メートルの世界へ。
ここにはスーパーカミオカンデのみならず、カムランドやエックスマス、カグラ、クリオなどの研究施設が隣接していて、宇宙物理学の研究においては世界一の充実ぶりです。

炭坑内(写真:2)でも若き研究者たちに予想外のアトラクションを楽しませていただき、とうとうスーパーカミオカンデの入り口にやってまいりました(写真:3)。

そして内部へ(写真:4)。水槽内部の水を超純水に保つための装置などがびっしり並んだ通路を抜けたら、そこがスーパーカミオカンデの真上でした。
今、自分がスーパーカミオカンデの上に立っていると思うともぅ嬉しくて嬉しくて、1990年にローリング・ストーンズが初来日したときは東京ドームへ4回も観に行きましたが、あのときと同じ嬉しさでした。

夜は神岡の公民館で重力波天文学の講演会に参加。
今年の10月から観測が開始される予定のカグラ(大型低温重力波望遠鏡)で、日々準備に勤しんでいる東京大学宇宙線研究所の苔山圭以子助教が講師(写真:5)でした。興味深い話がたくさん聞けましたが難しすぎるので省略します。

朝から晩までメチャクチャ楽しい飛弾神岡でした。


写真1


写真2


写真3


写真4


写真5