日々是白馬村 part 18

白馬村に雪が降りません。オープンしてるスキー場も中腹より下は積雪がゼロになりました。♪ゼーロー。

こちらへ来てから初めて松本へ行ってきました。白馬駅から松本へ行く電車は1日に11本しかないんですが、大町駅からだと本数が2倍になるので、信濃大町まで車で行って大町駅から大糸線に乗りました。大糸線に乗るのは40年ぶりぐらいです。

信濃大町から眺める北アルプスも雄大で、特に五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳が並んだ姿は見応えがあります。白馬村からもその三山は見えますが大町側からだとより迫力があり、尖ったピークはヒマラヤ山脈をも彷彿させるほどです(写真 1)。

写真は少し判りにくいですが、ピークが二つある中央の山が鹿島槍ヶ岳。右が五竜岳で左は爺ヶ岳。爺ヶ岳もピークが三つあるように見えますね。

白馬村の真正面にそびえる白馬三山(白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳)は見た目は山肌がなめらかで女性的な容姿ですけども、大町側から見る五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳の山容はとても荒々しく男性的で…………あっ、今はこういう表現をしてはダメなのか。どんどん不自由になってくる。

大町駅(写真 2)を発車すると白馬村からは見られない山並みがすぐに現れました。岩小屋沢岳や蓮華岳です。おー、美しい。

大喜びしているとやがて車窓には山頂が平らな山が。あっ有明山だ。ということは隣りのあれが燕岳だぞ。だったらもうすぐ常念岳が見えてくるかも。あ、見えた。わーいわーい常念岳だ、と大はしゃぎしてました。心の中で。還暦ジジイが。
山だけじゃなく、集落があればヒマリちゃんのお店はあそこじゃないかなとか、パタちゃんの家はあの山の麓あたりなんだろうかとか、神社(ジンジャー)エールが美味しかった穂高神社の隣りの喫茶店はまだあるのかなとか、楽しいことだらけで松本までの64分は退屈しませんでした。

それで松本の街を歩いていたら何かしら違和感があり、立ち止まってまわりを見渡してみたら理由が判りました。ハイヒールを履いた女性がいたからです。
白馬村でハイヒールを履いた女性を見たことがありません。観光客は知りませんけど住んでる人は老いも若きもです。
雨や雪の日はみなさん長靴かスノーブーツを履いてますが、これまた長靴でも素敵なデザインや柄のものがたくさんあるし、スノーブーツなんてマジでカッコよくて種類も豊富なんです。
白馬村で見ないのはハイヒールだけじゃなく、買い物へ行ってもヴィトンとかシャネルなどのロゴを目にしなくてもすみますし、女性だけではありません。男性だって金のブレスレットをちらつかせながらブランド物の小さなセカンドバッグを小脇に抱えて信用の無さを売りにしてるようなのはいません、多分。いたら観光客でしょう。
なので久しぶりに見たハイヒールをボクの脳はそれが何なのか瞬時に分析できなかったようです。

昔から松本は一番好きな地方都市なのでしばらくブラブラしてたかったのですが、ハチのことが心配だったので用を済ませたら次の電車で帰ることにしました。丸善だけは寄ってからですけど。白馬や大町には大きな本屋さんがないので。
実はもう一軒、パルコにも大きな本屋さんが入っていたので行ってみたらすでに撤退してました。松本パルコ自体もあと1年ほどで無くなってしまうんですね。残念。
久しぶりの都会でした。