[骨の妙味 25]

9月には戸隠バスツアーがありますが、乗り物酔いには1週間ぐらい前から頸椎5番~6番を蒸しタオル(など)で温めること。
高血圧には胸椎5番に蒸しタオルを。
胃潰瘍には胸椎10番~腰椎2番にかけての硬い部分に蒸しタオル。
最近は蒸しタオルよりも便利なグッズがたくさんありますので助かります。
今回は蒸しタオル(と関連の温めグッズ)のお話。

お子さんが乗り物酔いをする場合、お母さんは遠足が近づくにつれ不安が増してくるのではないでしょうか?
次の遠足では、1週間ぐらい前から蒸しタオル(または関連グッズ)で首の後ろを温めながら寝かせてください。頭ではなく、首ですよ。
うちの健太が保育園へ通ってるころ、同じ組で乗り物酔いする子が何人かいました。
それで遠足の5日ほど前から、夜寝る際に蒸しタオルで首を温めさせたんです。
すると、バス遠足で初めて酔わなかったと、お母さんがたいそう喜んでいました。
こちらとしても嬉しかったことを憶えています。

ここで注意していただきたいのは、使い捨てカイロは蒸しタオルの代わりにならないということ。
水分を奪うばかりですし、長時間の使用は危険です。

専用グッズは電子レンジで温めても水分を含んでいるため、蒸しタオルと同じ効果があり、暖かさも長持ちするし、いちいち絞らなくてもいいし、枕が濡れたりしないから蒸しタオルより圧倒的に便利ですね。

野口晴哉さんによれば、胃けいれんは胸椎6番~8番に蒸しタオルだそうです。
整体教室の生徒さんは胸椎7番を、肩甲骨の先端から探すことができますよね。
背中の真ん中よりやや上あたりですので、寝ころびながら15分くらい温めてはいかがでしょう。
気持ち良くてそのまま寝ちゃっても大丈夫です。使い捨てカイロじゃなければ。

寝ちがいも蒸しタオルは効果的です。
寝ちがいといってもいろいろありまして、商売屋さんが月末の支払いに追われている時期の寝ちがいは、不安によるものです。
首が回らなくなるとはまさにこのことで、よく言ったもんです。
食欲の秋の寝ちがいは、食べ過ぎが原因でしょう。

理由はともかく、寝ちがいには頸椎6番~胸椎1番を蒸しタオルで6~8分温めます。
場所としては首と胴体の境目あたりと思っていただけばよろしいです。

便秘で蒸しタオルをする場合、おへそや下腹部もいいんですが、腰椎2番も効果があるそうです。
また、慢性的な疲労にも蒸しタオルでお腹を温めると良いでしょう。
慢性疲労でお悩みなら、毎晩ご自分で温め関連グッズをお腹に乗せて寝てみてはいかがでしょう。

後頭部と首の境目あたりを蒸しタオルで温めますと、頸椎1番~4番あたりに効きまして、歯痛、花粉症、耳鳴り、そして腰痛などに効果があるかもしれません。

腰痛とは意外に思われるでしょうが、頭脳労働、あるいは会社でストレスが多い人の腰痛の場合、ここへの蒸しタオルは期待できます。
ただし、食べ過ぎ飲み過ぎで腎臓の疲れから起こる腰痛や、クーラーの効き過ぎで冷えからくるOLさんとかの腰痛は効かないかもね。
冷えの場合は足湯です。

くどいようですが、使い捨てカイロを蒸しタオル代わりにして、そのまま寝ないでください。

美濃教室5級コースは、スタートが9月7日(日)→9月28日(日)へ変更になりました。
まだ受け付けておりますので、ご質問等がございましたらお気軽にどうぞ。

第2期福山教室は11月からの予定です。