この1年半で諏訪地方を訪れること30数回、うち13回が御柱祭り関連でした。残す小宮御柱はあと1回(岡谷市出早地区)のみ。
これまで曳かせていただいた御柱の総数は10本になりました。
・諏訪大社、本宮二之御柱
・諏訪大社、秋宮二之御柱
・茅野市玉川、山田地区の壺井八幡神社一之御柱
・茅野市玉川、小泉地区の小泉諏訪神社一之御柱
・茅野市湖東、中村地区の大星神社一之御柱
・諏訪市上諏訪、茶臼山の手長神社一之御柱
・茅野市玉川、中沢地区の多留姫神社一之御柱
・岡谷市川岸、川岸上の熊野神社二之御柱
・富士見町落合、上蔦木地区の十五社大明神一之御柱
・諏訪郡下諏訪町、東山田地区の熊野神社一之御柱
4月、諏訪大社の御柱大祭で山出しが始まったころは御柱に近寄ることさえ難しくて…………
まさか自分が御柱を曳いたりメドテコに乗ることができるなんて思ってもいませんでしたが、今や茅野市の居酒屋バーでは諏訪の歴史探究と御柱の追っかけの総合で世界ランキング1位に認定されました。笑える。
半年前の不安や期待を思い出すと今の自分がウソのようで、毎週のようにフツーに御柱を曳き、しかもメドテコに乗ったり御柱の先頭に立っての曳行を体験できたりして、これも氏子の皆様のお心遣いと自分自身の執着・執念のたまものです。それとあともうひとつ、少々の図々しさ。
スピリチュアル系ではすぐに執着や執念を完全否定したがりますけども、それをすると夢は叶わないと思います。
夢を実現させるためには”明るい執着”と”さわやかな執念”、これが必要です。
ただし、いくら大総代や曳行長が受け入れてくださってもアウェイ感満載の完全孤立状態に1人で身を置くわけですから、それに堪える覚悟も必要ですけどね。
小宮御柱は茅野市玉川山田地区の壺井八幡神社のような小さな集落の祭りも、そして上諏訪の手長神社のように大規模な祭りもそれぞれに魅力があり、どれも楽しく素晴らしいものでした。
全体としての印象ですが、上社(前宮・本宮)エリアは御柱祭りに新しい風を吹かせつつあり、下社(春宮・秋宮)エリアは昔ながらの伝統を継承していてどちらも魅力があります。
まぁ氏子さん同士はライバル意識もあるようですが、上社・下社それぞれに魅力があり、どの地区も楽しい小宮御柱祭りだったことは間違いありません。
小宮御柱がほぼ終わり、これでやっと諏訪の歴史探究に集中できそうですが実はまだ御柱祭りは続きまして、来年のゴールデンウィークには信濃国二之宮の小野神社と弥彦神社で盛大な御柱祭りが待っています。
小野神社と弥彦神社は隣接して塩尻市内に鎮座していますが、訳あって弥彦神社は辰野町の飛び地になっているんです。
この2社、戦国時代にいろいろと揉め事がありまして、明治になってからも村境においての論争が起こっているので今でもライバル心をむき出しにして御柱を曳行するのだとか。楽しみだ。
☆写真1:茅野市玉川中沢地区の田留姫神社で一之御柱(小宮御柱祭り 第5弾)の先頭に乗せていただき曳行開始。
☆写真2:秋晴れの空に向かって建ち始めた富士見町落合上蔦木地区の十五社大明神一之御柱(小宮御柱祭り 第7弾)。
☆写真3:圧巻だったのは諏訪市上諏訪茶臼山の手長神社(小宮御柱祭り 第4弾)でおこなわれた夜間曳行の階段登り。曳行開始直前に上から見下ろすと、これだけの氏子さんが190段の階段を曳き上げるためにスタンバイ。