手長神社オンバシラ祭り 番外編

手長神社で一之御柱を担当する地区の総代さんから贈り物が届きました。
この総代さんは6年前の前回は一之御柱の曳行長をされていて、引き続き今回もいろいろとお世話になったんですが、ボクがあまりにもオンバシラバカなので、憐れんで送ってくださったのだと思います。
届いたのは木片とロープで、この木片は建てオンバシラの際に柱の周りにたくさん巻きつけて、氏子さんはこの木片を足場にしてオンバシラに乗ります。
オンバシラに乗った氏子さんは、木片を結ぶロープに命綱を引っ掛け、徐々に建っていく柱の上からオンベを振ってオンバシラが神になる瞬間まで見届けるんですね。

こんな感じです(写真1)。

この写真は6年前のものですが、諏訪大社の前宮で一之御柱が建っていく様子でして、足場がないと乗ってる人は全員が途中で落ちます。

送っていただいた木片は、前回と今回のどちらも手長神社一之御柱の建てオンバシラに使用したものだそうです。そんな何でもない木片に、今の手長神社の宮司さんと、かつて手長神社の宮司で現在は八剣神社にいらっしゃる宮坂さんが、わざわざ文字を書き入れて印まで押してくださったそうなんです。
送ってくださった総代さんが、オンバシラバカのためわざわざ両宮司にお願いしに行っていただいたのだとか。何とありがたい。
もうただの木片ではなくなりました。神木片です。
また、神木片を結んでいたロープも編み直して、オンバシラを曳く際の子綱にしてありました。マイ子綱、使わせていただきます。
そんな訳で、世の中にはバカに幸せを与えてくださる人がいらっしゃるんですね。

それでこの神木片、せっかくなので初めは書斎横の神棚に置いてみたんですが(写真2)、

やっぱり玄関のオンバシラ展示場?に並べておくことにしました(写真3)。

展示場ですが、左の丸いオンバシラは諏訪大社の春宮四之御柱で、建てる前に先端部分を切り落として輪切りにしたものです。先端部分なので細くて軽いため持ち運びができます。
右は信濃国二之宮、塩尻の小野神社一之御柱で、新しく建てる前に前回建てたオンバシラを倒し、それをカットしたものです。

それで神木片ですが、よく見たら上の方に梶の葉の朱印がありました(写真4)。

part 3でも梶については触れましたが、朱印もちゃんとあるんですね。

というわけで、総代さんには大変なお心遣いをしていただきまして、本当にありがとうございました。
お礼の電話をしたところ、また上諏訪に来ることがあれば連絡してくれとのことだったんですが、実は今週の日曜日もまた上諏訪エリア内の小さな神社の小宮オンバシラに参加させていただくことになってます。