信州二之宮 小野神社オンバシラ

天気予報は朝からずーっと雨。今日も明日も雨予報。晴れ間なんて出そうにもありません。けど嬉しい。
何が嬉しいって、まず多くの氏子さんはマスクをしてない!
名古屋にいると銀行へ行っても役所へ行ってもボク以外は全員がマスク。何でやねん。
スーパーもドラッグストアも本屋も全員がマスクしちゃっててさ、そんなに好きですか、マスクが。どうぞお幸せに。
こんな調子だと、地方では絶対にマスクをしなければいけないだろうと覚悟してましたけど、小野神社の氏子さんは正常でした。
25日(土)の朝7時前、社務所で役員さんらに挨拶をして、それから氏子さんたちと合流。
すると知った顔がたくさんあって、マスク無しの世界が嬉しい。
っていうか名古屋が狂ってるのか。気持ち悪いなぁ。まぁいいですけど。

不特定多数の人の素顔を見たのは3年ぶりになるのでしょうか?
それに小野神社の古町地区の氏子さんとは、6年前になりますが前回のオンバシラで、綱縒り(つなより)祭・山出し・里曳きで合計6日間ご一緒させていただいてますし、今回も綱縒り祭に続いて今日と明日の山出しなので、皆さんが声を掛けてくれます。
「おっ、また名古屋から来てくれたんか。ご苦労さん」
「名古屋から来てるんですよね。その法被、カッコいいですね」
「おぉ、来たか。雨だけどしっかり曳いてくれよ」って。
いったい2日間で何十人に声を掛けていただいたことか。いちいち嬉しいし、雨でも楽しい。

初日は一之御柱を曳くんですが、路面が雨で濡れているためオンバシラが走る走る。木遣りが鳴かれ、掛け声に合わせて曳き始めると、スルスル滑るようにオンバシラが進んでくれました。
お昼は今回も豚汁が用意されていて、雨の中で立ったままいただいていると、和太鼓が始まりました。太鼓にビニールを被せてのパフォーマンスです。太鼓が終わると次はおじさんたちが桜の枝を持って踊ってました。
この人たち、雨だから中止にしようとかって考えないみたい。恐れ入ります。

夜、ホテルの部屋で翌日の天気予報を確認すると、朝から夜までずーっと雨。雨、雨、雨。明日も雨なのだ。やれやれ、もう寝よ。
そして明け方、ユメをみました。
ユメの中、テレビのデータ放送で明日の天気をチェックすると、朝5時6時までは雨。7時8時が曇りで、9時からは晴れマークが出ているではないですか。
ヤッター。嬉しくて目が覚めました。
目が覚めてから、よーし、今日はカッパが要らないぞと喜んでいたのもつかの間。
あれーっ?
えっ、まさかユメ?
あわててテレビをつけ、データ放送で天気を確認すると雨、雨、雨。やっぱり雨なのだ。
せっかく幸せな気分で目覚めたのに、1分後には奈落の底へ突き落とされた気分になりました。
時計を見るとまだ4時20分ですが、眠れそうにもないので雨の中、コンビニへコーヒーを買いに行きました。

2日目は二之御柱の曳行です。本日のオンバシラ置き場は山の中にあり、細い山道を登って行くと地面はぬかるんでいて、面白いことになりそうです。
スタートはいきなり急な登山道を50メートルほど下り、すぐ直角に曲がるんですが、オンバシラの先端が地面に食い込んだり、みんな泥だらけになったりで楽しいのなんのって。
けど必死で曳いていたため、写真は1枚も撮れませんでした。
なので今回の写真は曳行終了地点の30メートル手前です。雨の中、山から出してきました(写真 1)。

オンバシラは曳行開始と終了に必ず山の神に感謝する神事をおこないます(写真 2)。

諏訪では樅の木をオンバシラにしますが、小野神社は赤松です。
昨日、市長が挨拶に訪れてましたが、今日はカッパを着てオンバシラを曳いていて、地元の祭りに参加するのも政治家の仕事ですからね。
というわけで、塩尻市民ではないですが、市長をつかまえて記念撮影。塩尻市の百瀬市長さんです(写真 3)。

次は5月3~5日。隣接する矢彦神社と小野神社が同じ日程でオンバシラの里曳きを開催するため、どちらにどう参加するか悩んでます。