日々是白馬村 part 8

こちらに来てひと月が過ぎまして、今日(10月1日)からふた月目に入りました。今日は雨です。
この1ヶ月、メールを送ってくださる人からは必ず
「白馬は涼しいんですよね」とか
「朝晩は寒いぐらいなんですか」なんて来ますけど、寒くないです。それどころか大して涼しくもないです。日中はまだ暑いですし。
昨日(9月30日)なんて最高気温は25.1度まで上がり、ボクにとってはまだ夏でした。
とはいっても31.6度の名古屋よりはマシですけど。
数日前、最低気温が9.8度まで下がった日がありましたが、昨日は15.7度なので朝がちょっと涼しいぐらいです。名古屋も21.4度まで下がっているので、朝から不愉快な暑さではなくなったようですね。

ボクは移住前からNHKのデータ放送で白馬村の気温を毎日のようにチェックしていましたが、夏の最高気温は名古屋より平均で4~6度低い程度になってしまいました。どちらも晴れの日は名古屋が36度なら白馬村は31度とか、名古屋が38度だと白馬村も32度とか。大して変わりゃしないです。
最低気温は6~7度ぐらい低く、名古屋は毎晩26~27度の熱帯夜なのに対して白馬村は20~21度ぐらい。ですが夜は湿度が高く、昔みたいに涼しくはありません。
ボクが子供のころの白馬村は窓を開けたまま寝ると、朝方に寒くて目が覚めたんですけどね。

それでも秋になれば最高気温も最低気温も名古屋より7~9度ぐらい低くなり、真冬は10度以上の差が出ます。
逆だといいのに。夏は名古屋より10度以上涼しく、冬は5度ぐらい寒いだけみたいな。
けどそれだと雪が積もらず銀世界にならないので、せめて冬は10度以上低いけど夏も10度以上低いってことにしてくれないでしょうか、白馬村。

9月最後の日、4日ぶりに山が姿を見せてくれたので、ハチの早朝散歩はジャンプ台へ。
ちょうど五竜岳を陽が照らして朝焼けショーが始まったんですが、東の空の雲が太陽を隠してしまったため、この日の朝焼けショーはわずか3分程度でした(写真 1)。

大自然は地球上でもっとも優れた芸術家ですが、気まぐれです。
こちらへ来て間もないころのことなんですが、白馬村を流れる松川へハチと朝の散歩に行きました。
朝焼けショーで白馬三山が赤く染まりだしたので見とれていると、それはほんの5~6分だけのことでした(写真 2)。

手前の山にも陽が当たり始めるとすぐに山は白くなってしまい(写真 3)、本当に一瞬の芸術なんですね。

白馬村でのひと月目が終わりを迎えようとしていた30日の夜、寝ているハチを横目に一人で夕食のお米を飲んでいると、ドーン・ドーン・ドーンと音が響いてきたのでハチを抱いて外へ出てみました。
そしたら八方尾根スキー場の中腹より少し上、ゴンドラ駅付近から打ち上げられた花火が空に大輪の花を咲かせてました。
数十発ほどのミニ花火大会でしたけど、何かしら心を和ませてくれるひとときでした。
部屋へ戻る途中で東の空を見上げると、前日は中秋の名月だったお月様が、その日もほぼ中秋の名月のまま雲の切れ間に輝いていました。
今月はもう少しちゃんと生きようと思ってます。還暦のジジイになることですし。