[骨の妙味 17]

肩甲骨と鎖骨は雨どいか?
前回は瀬織津姫のミハタラキについて、スピリチュアル整体的なお話になりましたので、今回もその延長として、肩甲骨と鎖骨は雨どいのハタラキがあるかもしれないという、スピリチュアル整体のお話。

肩甲骨は健康骨なので、整体教室ではもっとも重要視していますが、肩甲骨には肩甲棘(けんこうきょく)という雨どいみたいな出っ張りがあります。
教室ではそれを万里の長城と呼んでいまして、その下側が肩甲骨第1エリアですね。

肩甲棘と鎖骨はヒトの身体を真上から見ると、背中と胸に付いた雨どいのようにも見えます。
家屋に取り付けられた雨どいは、雨を左右のどちらかに流しますが、ヒトの身体の雨どいは少し違っています。

ヒトの場合、その雨どいはそれぞれが中央に向かって傾斜しているため、天から降ってくるエネルギーを集めて身体の中心に流しているみたいなんです。
背中側は万里の長城たる肩甲棘をつたって天のエネルギーが身体の中央にある背骨へと集められ、前側は鎖骨が天のエネルギーを胸骨へと集めているような。

家屋の雨どいは枯れ葉などの詰まりがあると雨がうまく流れなかったり、あるいは途中から溢れ出てしまいます。
ヒトの身体の場合でも肩甲棘や鎖骨に詰まりがあれば、天からのエネルギーが身体の中央に集められず、それだけ生命体が衰える…………なんてことがあるのかもしれません。

医学的には何の根拠もありませんが、身体が重い・だるい・疲れが抜けない・あーしんどってヒトの身体は、ほとんど前後の雨どいが詰まっています。
それをきれいに掃除してあげますと、肩が軽くなり頭もスッキリするばかりでなく、特に鎖骨の詰まりが取れると首の張がゆるんで精神的にも穏やかになるであろうし、下の歯への血行がよくなるために歯の痛みを抑えられるかもしれません。
舌に問題がある場合も、鎖骨まわりの掃除は有効です。

また、精神的に緊張を強いられ続けてきた人は、鎖骨内側と胸骨のまわりを触ると恐ろしく固くなっています。
そんな人は鎖骨がゆるまり気が流れ始めると、大きな安心感を得られるため、それで大脳から緊張が抜け、背骨に弾力性が戻り、胃腸のハタラキを良くし、生理不順や不妊の解消にもつながっていくことでしょう。

腕が疲れる仕事、美容師やアロママッサージ、歯科医、パン屋や手打ちの蕎麦屋、職業ドライバー、農家、家事…………腕が疲れない仕事ってほとんど無いかもしれませんが、長年の疲れで鎖骨外側が詰まり、それが頸椎の可動性を無くすため、脳溢血の原因にもなりかねません。西洋医学のお医者さんは否定するでしょうけど。

5級が5日のコースになったため、3回目あたりで時間をかけて雨どいの掃除を学んでいただこうと思います。