杉原千畝さんは岐阜県八百津(やおつ)の出身で、八百津は栗きんとんが美味しい山あいの小さな町です。
八百”津”というぐらいですから、昔は船の往き来が盛んな川港だったのでしょう。
エルトゥールル号に引き続き”待ってました”の映画でしたが、観に行くならあらかじめパンフレットでストーリーを確認しておかないと、前半の展開が早すぎてワケがわかんないかもしれません。
たまたま映画館に早く着いてしまい、暇だったのでそれをしたんですが正解でした。
両隣りに座った爺さん婆さんたちなんて特に前半はチンプンカンプンだったようでして、諜報機関にわりと詳しくてもあれは判りにくかったです。
リトアニアの日本領事館で杉原千畝さんがユダヤ人に発行した、日本を通過してもいいですよビザは2139枚。
そのビザがあれば家族も一緒にナチス・ドイツの迫害から逃れることができたので、救われた命は6000を超えました。
そして、現在そのユダヤ人の子孫は4万人に達するそうです。
なんて素晴らしい生きざまなのでしょうか。
先週観た「海難1890」では座礁したエルトゥールル号の乗組員69人を和歌山の村人たちが助け、今日の「杉原千畝」はリトアニアで約6000人。
日本人としての誇りを強く認識させていただき、本当にありがとうございます。
題材としては「杉原千畝」も「海難1890」も申し分ありませんが、映画のデキとしての「杉原千畝」は日本人側の脇役の演技が鼻に付き、そこが観ていて楽しくなかったことと、監督次第ではもっと感動的な作品にできたはずですので、ちょっと残念でした。
中学生のころから観た映画には点数(5.0が満点)をつけてまして、まったく勝手な個人的評価なんですが、「海難1890」は[3.8]、「杉原千畝」は[2.7]。