杉の戸

またまた始まってしまったので仕方ありませんが、どうやら今のところ担当が長野と岐阜らしく、それについては喜んでいます。
原稿用紙、やっと500枚超え。

奥の戸  杉の戸  ま中の戸

よもや開くか  時、満ちて

まさかまさかと思うたが

最後の”閂(かんぬき)”抜け落ちて

いよいよ陰陽  結ばれし

信州は

神州なりて  神の国

飛騨は火騨

美濃は水濃にて  火水(かみ)の国

それで、杉の戸の閂が何と剣だったんです。

剣は天と地をつなぐもの。
剣は表と裏をつらぬくもの。
剣は神と人を結ぶもの。

剣は己れの邪念を振り払い
己れの悪想念を断ち切るもの

しかして己れに怒りの心があるならば
己れ剣となりて人を傷つけ
恐怖の心  大きけりゃ
剣の刃は欠け霊気は失せる

剣とは
人の心でいかようにもなるもんじゃ
むこうとこちらを分け隔て
分断・分裂望むなら
戸が開かぬよう”閂”にさえなるものぞ

剣の使いよう  心しての

それで、白山中居神社で預かった剣を、そのまま神淵(かぶち)神社へ持って行くことになるんですが…………