念願かなって寅さんシリーズ第32作「口笛を吹く寅次郎」のロケ地、備中高梁へ行くことができました。
第8作目もロケしてますし。
福山整体教室の生徒さんが備中高梁で酒屋さんをされてまして………映画に出てくる酒屋の一人娘ひろみ(杉田かおる)の店とは別の店………ロケ現場になった油屋旅館で食事をいただき、お寺の娘朋子(竹下景子)に惚れた寅さんが坊さんになってしまった蓮台寺へ。
東京へ行くことになった一道(中井貴一)を追ったひろみ(杉田かおる)が
「行っちゃいけん、行っちゃいけん」
と泣き叫ぶ踏み切りを通っただけで感激でしたが、撮影では(東京へ行くための)岡山方面とは反対行きの電車で撮影されたとのこと。
そっち向きのほうが画になったんでしょうね。
博(前田吟)の父が暮らした屋敷前は風情ある通りが残されていて、30年前の撮影時と同じ景色でした。
油屋旅館では、博の兄弟たちが家族会議をした部屋を用意していただき、お食事をいただきました。
部屋の前の池は、満男(吉岡秀隆)が鯉を眺めていたあの池で、そのときのセリフは
「江戸川でも釣れるよ、これぐらいのなら」
だったような?
そして何といっても備中高梁といえば、朋子(竹下景子)と寅さんに小さな愛が芽生えかけたお寺「蓮台寺」。
実際は「薬師院」という名前なんですが、どうしても訪れてみたかったのがこのお寺です。
本堂へと続く階段は何度も登場しているため、この作品の顔みたいな場所でして、ニヤニヤしながら登りました。夢が叶った瞬間です。
寅さん扮する坊さんが法事をしたハンコ屋さんの通りや、ひろみの実家の酒屋さん、一道とひろみが別れた小路など、ギャーギャー騒ぎながら案内してもらい、最後はJRの備中高梁駅へ。
備中高梁駅は、さくら一家が柴又へ帰るためホームで電車を待っていると、寅さんと朋子が追いかけて来て松茸を渡すシーンがここ。
実は昨日、車で岡山か倉敷の駅まで送っていただけるとのことでしたが、そんなご厚意を振り切ってまで、このホームから電車に乗りたかったんです。
もう、本当に幸せでした。
次は信州の小諸駅か、伊予大洲のロケ現場へ行きたい。